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幼児教育と幼小接続の観点からみた幼児教育センターの役割とネットワーク構築

研究課題

研究課題/領域番号 22K02455
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09030:子ども学および保育学関連
研究機関国立教育政策研究所

研究代表者

掘越 紀香  国立教育政策研究所, 幼児教育研究センター, 総括研究官 (80336247)

研究分担者 松嵜 洋子  明治学院大学, 心理学部, 教授 (90331511)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワード幼小接続期 / 架け橋期 / カリキュラム / 幼児教育センター / 幼児教育アドバイザー / 幼小接続期カリキュラム / 幼児教育 / 幼小接続
研究開始時の研究の概要

現在日本では,幼児教育の質向上と小学校教育との円滑な接続を目指し,幼児教育センターの設置等が進められている。本研究では,以下の2点について検討する。1)幼小接続期カリキュラム・プログラムの収集を全国的に行い,要領指針改訂(定)後のカリキュラムを分析し,過年度調査と比較検討する。2)幼児教育センターへ質問紙調査とインタビュー調査を行い,幼児教育センターの役割や連携体制,幼小接続や研修状況を捉える。また,幼児教育アドバイザーや研修受講者に質問紙調査を実施し,研修の成果と課題を検討する。さらに,研修システムや幼児教育センター間の連携状況を捉え,幼児教育センター間のネットワーク構築を目指す。

研究実績の概要

幼児教育の質向上と小学校教育との円滑な接続を目指し、現在全国の19モデル地域で幼保小の架け橋プログラム事業が展開されており、各自治体の幼児教育センターは、架け橋プログラムの作成・実施や、保育者・教師を対象とした研修実施等を担っている。本研究では、幼児教育センターや幼児教育アドバイザー、幼小接続期(架け橋期)カリキュラムに関する調査を実施するが、2年目(R5年度)は以下の調査研究を行った。
1)昨年度作成した幼児教育センター一覧表を元に、全国の都道府県、政令市、中核市等の幼児教育関連部局を対象に、幼児教育センターや幼児教育アドバイザーに関する質問紙調査を行った。調査内容として、幼児教育センターの設立時期や事業内容、スタッフ構成のほか、①幼児教育や幼小接続に関する研修の実施状況、②研修体制と工夫、③幼児教育アドバイザーの研修と実態、④市区町村の幼児教育センター設置状況、⑤幼児教育センター間の連携等を尋ねた。
2)都道府県、政令市等から、幼小接続期(架け橋期)のカリキュラム等を収集し整理するとともに、分類の枠組みを検討した。過年度の分類枠組みを見直し、新たに「架け橋期のカリキュラム作成」「10の姿の記載」「資質・能力等の柱の有無」「幼小接続期の事例掲載」「事例集の作成」等を加えた。R6年度も継続的に整理して分析し、架け橋期のカリキュラムやスタートカリキュラムの検討を進める。
3)R6年度に実施予定の「幼児教育における保育実践の質評価スケール案」(以下「質評価スケール案」とする。)を活用した幼児教育アドバイザー等研修に向けて、質評価スケール案を活用した研修プログラムを作成したほか、予備的に質評価スケール案を用いた観察評定を数園で実施した。R6年度に幼児教育センター等で質評価スケール案を活用した研修プログラムを実施するため、協力自治体と連携を取りながら準備を進めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本務に加え、当初予定されていなかった、質評価スケール案を活用した第三者評価モデル調査研究事業への協力要請があり、本務に準じる位置づけで受けたため、R5年度の調査実施を見直し、幼児教育アドバイザーへの質問紙調査やヒアリング調査を、R6年度へ延期することが必要になった。
また、幼小接続期(架け橋期)のカリキュラム収集と分類の枠組みの検討は行ったが、分析を十分にはできなかった。幼児教育センターへの質問紙調査についても調査は実施できたが、分析までは至らなかった。

今後の研究の推進方策

R6年度は、昨年度幼児教育センター等の自治体を対象に実施した幼児教育センター等に関する質問紙調査のデータクリーニングを行い、研究分担者、必要に応じてアルバイトを用いてデータ分析を進める。また、幼児教育アドバイザーへの質問紙調査の実施に向けて、質問紙案を検討して実施するとともに、2名に増員した研究分担者と協力してヒアリング調査も実施する。
昨年度収集した接続期(架け橋期)のカリキュラム等も、研究分担者と分担して整理し、架け橋期のカリキュラムとスタートカリキュラムの検討を進める。
「質評価スケール案」を活用した幼児教育アドバイザー等研修を依頼した協力自治体とは連携協力しながら、研修の実施と質評価スケール案の評定者の育成を同時に行うように進め、協力自治体とのネットワークづくりを促進する。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (12件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (5件) 図書 (4件)

  • [雑誌論文] 幼児教育におけるプロセスの質に関する研究:幼児教育における保育実践の質評価スケール案の作成2024

    • 著者名/発表者名
      掘越紀香
    • 雑誌名

      国立教育政策研究所紀要

      巻: 153

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 保育者・小学校教師の幼保小連携・接続に関する認識2023

    • 著者名/発表者名
      野口 隆子、松嵜 洋子、佐久間 路子、掘越 紀香
    • 雑誌名

      乳幼児教育・保育者養成研究

      巻: 3 号: 0 ページ: 35-45

    • DOI

      10.60365/jecectet.3.0_35

    • ISSN
      2759-0623, 2759-2057
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 保育者・小学校教師の幼保小連携・接続に関する認識:接続期キーワードの既知と「言葉による伝え合い」の姿の理解に関する分析2023

    • 著者名/発表者名
      野口隆子・松嵜洋子・佐久間路子・掘越紀香
    • 雑誌名

      乳幼児教育・保育者養成研究

      巻: 3 ページ: 35-45

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 一人一人の育ちと学びを育む:幼児教育・保育の立場から2024

    • 著者名/発表者名
      掘越紀香
    • 学会等名
      日本発達心理学会第35回大会(大阪教育大学・京都教育大学・奈良教育大学)
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 幼小接続期に関する保育者・小学校教師の意識2023

    • 著者名/発表者名
      掘越紀香、松嵜洋子、野口隆子
    • 学会等名
      日本乳幼児教育学会第33回大会(名古屋市立大学)
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 幼児教育におけるプロセスの質に関する研究.2023

    • 著者名/発表者名
      掘越紀香
    • 学会等名
      日本乳幼児教育・保育者養成学会第4回研究大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 幼児初期の「身体活動にかかわる保育環境尺度」の作成(3)2022

    • 著者名/発表者名
      松嵜洋子・石沢順子・土橋久美子
    • 学会等名
      日本保育学会第75回大会(聖徳大学)オンライン
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 幼児の集中・没頭する姿の変容2022

    • 著者名/発表者名
      掘越紀香・杉浦真紀子・佐々木麻美
    • 学会等名
      日本保育学会第75回大会(聖徳大学)オンライン
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] 発達の理解と保育の課題2023

    • 著者名/発表者名
      無藤隆・藤谷智子・岸井勇雄・湯川秀樹・松嵜洋子・他9名
    • 総ページ数
      264
    • 出版者
      同文書院
    • ISBN
      9784810315233
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] プロジェクト研究報告書(第1巻)幼児期からの育ち・学びに関する研究2023

    • 著者名/発表者名
      渡邊恵子・掘越紀香・荒牧美佐子・松嵜洋子・他5名
    • 総ページ数
      390
    • 出版者
      国立教育政策研究所
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] プロジェクト研究報告書(第2巻)幼児教育におけるプロセスの質に関する研究2023

    • 著者名/発表者名
      渡邊恵子・掘越紀香・内田千春・北野幸子・古賀松香・松嵜洋子・他7名
    • 総ページ数
      269
    • 出版者
      国立教育政策研究所
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] 新 乳幼児発達心理学:子どもがわかる 好きになる2023

    • 著者名/発表者名
      石井正子・向田久美子・坂上裕子・針生悦子・ 松嵜洋子・他4名
    • 総ページ数
      208
    • 出版者
      福村出版
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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