研究課題/領域番号 |
22K02504
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 聖霊女子短期大学 |
研究代表者 |
大曽 基宣 聖霊女子短期大学, 生活文化科, 教授 (60823755)
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研究分担者 |
野内 友規 聖霊女子短期大学, 生活文化科, 教授 (70758200)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 睡眠教育 / 早寝早起き / マインドフルネス / 睡眠の質 / トランスセオレティカル・モデル / 中学生 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、日本では子どもを対象とした効果的な睡眠教育プログラムの開発が求められている。本研究は、マインドフルネスを活用した中学生向け睡眠教育プログラムの開発を目的とする。開発のため、1)中学生におけるマインドフルネス傾向と睡眠習慣の変容に関する尺度である早寝早起きの変容ステージ、自己効力感尺度、意思決定バランス尺度の関連の検討、2)海外におけるマインドフルネスを活用した中学生向けの睡眠教育内容の整理、3)マインドフルネスを活用した睡眠教育プログラムの作成、4)睡眠教育プログラムの実施・改善・公開を行う。本研究は、中学生の睡眠の質の改善に寄与することが期待できる。
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研究実績の概要 |
本研究は、マインドフルネスを活用した中学生向け睡眠教育プログラムの開発を目的とする。開発のため、1)マインドフルネスを測定する尺度、睡眠習慣の変容に関する尺度である早寝早起きの変容ステージ・自己効力感尺度・意思決定バランス尺度などの関連の検討、2)海外におけるマインドフルネスを活用した中学生向けの睡眠教育内容の整理、3)マインドフルネスを活用した睡眠教育プログラムの作成、4)睡眠教育プログラムの実施・改善・公開を行う。 1年目は、各尺度間の関連を検討するために、先行文献を収集・分析し、調査票の質問項目を構成した後に、アンケート実施に係る聖霊女子短期大学研究倫理審査委員会の承認を得た。 2年目である今年度は、マインドフルネスを活用した中学生向けの睡眠教育内容を整理するために、海外の研究論文を収集・分析した。その結果、教育内容として、マインドフルネス概念の基礎的理解、自己理解、自己に対する共感的受容、悲しみや不安などネガティブな感情の内観と対処法、ストレッチ・呼吸法・ボディスキャン・ウォーキングの実践、価値の明確化に関するワークなどが取り入れられていた。教材としては、著書だけでなく動画などの視聴覚教材が用いられていた。今年度の研究により、海外におけるマインドフルネスを活用した中学生向けの睡眠教育内容の特徴が明らかになった。次年度は、収集・分析の対象とする文献を著書やホームページに拡大し、継続的に文献研究を行うとともに、本年度の研究により明らかになった教育内容および視聴覚教材を取り入れた睡眠教育プログラムの作成を行う準備を進める計画である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
5年間の研究を通して、1)マインドフルネスを測定する尺度、睡眠習慣の変容に関する尺度である早寝早起きの変容ステージ・自己効力感尺度・意思決定バランス尺度などの関連の検討、2)海外におけるマインドフルネスを活用した中学生向けの睡眠教育内容の整理、3)マインドフルネスを活用した睡眠教育プログラムの作成、4)睡眠教育プログラムの実施・改善・公開を行う。 本年度は、1)を進めるために①中学生を対象としたアンケート調査の実施・分析および、結果の分析による各尺度間の関連の検討、②研究代表者が科研費(JSPS科研費19K14216)を用いて開発した早寝早起きの変容ステージ・自己効力感尺度・意思決定バランス尺度の計算ソフトの修正、2)海外におけるマインドフルネスを活用した中学生向けの睡眠教育内容の整理を行う計画であった。2)については計画通りに進めることができたものの、①のアンケート調査が調査対象校との調整により次年度実施する計画に変更となったために、①は次年度(3年目)実施し、②は①の結果を基に4年目に実施する計画に変更した。そのため、研究は当初の計画に比べやや遅れて進行している。しかし、今後の研究計画で研究目的を達成する見通しは立っており、5年間の研究スケジュール全体としては問題なく進行している。
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今後の研究の推進方策 |
次年度(3年目)は、1)中学生を対象としたアンケート調査の実施(対象校と調整済み)、結果の分析による各尺度間の関連の検討、2)収集・分析の対象とする文献を著書やホームページに拡大し、継続的に文献研究を行うとともに、本年度の研究により明らかになった教育内容および視聴覚教材を取り入れた睡眠教育プログラムの作成を行う準備を進める計画である。 4年目は、1)研究代表者が科研費(JSPS科研費19K14216)を用いて開発した早寝早起きの変容ステージ・自己効力感尺度・意思決定バランス尺度の計算ソフトをマインドフルネスの項目を踏まえた内容に修正、2)マインドフルネスを活用した睡眠教育プログラムの開発を行う計画である。 5年目は、開発した睡眠教育プログラムを中学生を対象に実施し、内容の改善とホームページにおける公開を行う計画である。
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