研究課題/領域番号 |
22K02537
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 国立教育政策研究所 |
研究代表者 |
空 健太 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター研究開発部, 教育課程調査官 (30548285)
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研究分担者 |
原口 友輝 中京大学, 教養教育研究院, 教授 (70630995)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 困難な歴史 / 学習環境 / 歴史教育 / 歴史総合 / アメリカ合衆国 / FHAO / 教室 / 教師 / 社会的な責任 / 倫理的判断 / カリキュラム / 感情 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究はこれまでの歴史教育では扱いづらい/扱われることが少なかった「困難な歴史」を中等教育段階の学校現場で運用可能なものとして扱うにはどのような手続きが必要かについて明らかにすることを目的とする。「困難な歴史」を教室で扱う教育的な意義として,歴史教育を,過去の認識を中心とする学習から,将来の市民の学習へと実質的に転換することが期待される。そこで,本研究の核心をなす問いは,「困難な歴史」を日本の学校教育で実践する上でどのようなカリキュラムを想定することができるのか,どのような配慮や教室の学習環境のデザインを必要とするのか,である。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、「困難な歴史(Difficult Histories,Difficult Past)」を歴史の教室で効果的かつ安全に扱う方法を明らかにすることである。「効果的かつ安全に」とは、「困難な歴史」をどのように扱うことが歴史教育の改革につながるかを明らかにするとともに、教師が「困難な歴史」を歴史の教室で扱う際の学習環境のデザインや指導上の留意点を明らかにすることを意図している。第二年次は、「「困難な歴史」はどのように扱われているのか」を主たる問いとして、日米の学習環境のデザインの具体について文献や実地での調査を主として行った。実地調査については、日本と米国を対象に教師への聞き取り調査や教室での学習や学習環境の調査を行った。日本においては新課程の開始が始まって数年経過し、特に高等学校においては、現代的な諸課題の形成に関わる近現代の歴史を考察、構想する科目として「歴史総合」が開始されるなど、教育課程が大きく変化する中で教室での学びの様子や教師への取組も大きく変化している。そこで、「歴史総合」の授業において現代的な諸課題がどのように取り扱われているかについて、教室での学習の観察や教師へのインタビューを6校の教師・学校の協力を得て実施した。また、米国においては非営利組織であるFacing History and Ourselves(FHAO)が学校に対してどのように関わっているかを視点にして、FHAOへの聞き取り調査や教師へのインタビュー、教室での学習の観察を複数の州で6校の教師・学校に対して行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
昨年度の第一年次の時点で、研究計画の順序を収集しており、第二年次は歴史の教室における学習環境の調査を行った。調査の運営上、教師による学習環境のデザインに焦点を当てており、諸外国のガイドラインの分析は十分に行うことができていない。
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今後の研究の推進方策 |
第二年次の調査の結果を分析し学会発表あるいは論文として整理するとともに、困難な歴史に関わる学習環境に関する諸外国のガイドラインやカリキュラムの収集・分析を継続して行う。
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