研究課題/領域番号 |
22K02538
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
成田 雅樹 秋田大学, 教育学研究科, 教授 (50361217)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 小学校国語科 / 書くこと(作文) / 書くことの学習方略 / 書くことの資質・能力 / 言葉による見方・考え方 / カリキュラム・マネジメント / 教科等横断的な学習 / 書くこと / カリキュラム・デザイン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、小学校国語科の「書くこと」について、他教科との関連の中で習得したり活用したりする教科等横断的な学習の機会を洗い出し、授業づくりのあり方を整理することを目指している。 そのためにまず、「書くこと」の知識・技能を習得・活用できる他教科等の機会を明らかにして、カリキュラム・デザイン表の試案を作成する。その上で、その習得・活用の機会に働かせるべき「言葉による見方・考え方」を明らかにする。さらに、協力校の実践を分析し、児童の「資質・能力」の獲得状況や「言葉による見方・考え方」の発動状況を踏まえた授業づくりの方法を、「『書くこと』の教科等横断的な学習の手引き」にまとめる。
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研究実績の概要 |
本研究は、小学校国語科「書くこと」の学習内容が、学習の基盤となる資質・能力として他教科や実生活に発動する「教科等横断的な学習」を求めている今期学習指導要領のカリキュラム・マネジメントを行うために、必要な知見を得ることを目的とする研究である。 そのために、まず初年度に各教科等(実生活としての特別活動をふくむ)の単元と「書くこと」の学習内容との重なり(関連付けられる箇所)を洗い出した、カリキュラム・デザイン表を作成する計画を立てた。その上で、2年目以降にカリキュラム・デザイン表の中のいくつかの教科等横断的な学習箇所の実践(授業)を分析し、指導方法の具体を明らかにすることを目指した。 今年度は附属小学校の全学年の全教科・領域の年間指導計画を基にして、カリキュラム・デザイン表の作成に取り組んだ。また、附属小学校の公開研究協議会で2年生の生活科と国語(「書くこと」)との教科等横断的な学習を行う国語科の研究協力者となったために、当該の単元及び公開授業の分析・考察を行った。これは予定外のことではあったが、実践分析の得がたい機会であったため、この分析と論文化をカリキュラム・デザイン表の作成と並行してすすめた。ほぼ作成が完了したカリキュラム・デザイン表に関する分析と論文化は次年度に回して、今年度はこの実践分析を研究成果として、学部附属教職高度化センターの紀要論文に投稿・掲載した。 なお、カリキュラム・デザイン表とその作成途中で得られた知見については、2年目の研究で整理と進化を進め、研究成果として論文にまとめる予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
「研究実績の概要」に記載したとおり、当初は研究1年目に行う予定であったカリキュラム・デザイン表の作成と、2年目以降に行う予定であった授業実践の分析の両方に取り組み、前者は論文化こそしていないものの完成しており、後者は論文として掲載されているからである。
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今後の研究の推進方策 |
「研究実績の概要」に記載したとおり、カリキュラム・デザイン表の作成(調整)と論文化、及び授業実践の分析対象となる実践の協力を可能な限り募り、論文化する予定である。
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