研究課題/領域番号 |
22K02551
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
田口 浩継 熊本大学, 大学院教育学研究科, 教授 (50274676)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 木育 / SDGs / ハイブリッド型研修 / 副読本の開発 / 思考力の育成 / 学校教育 / 社会教育 / 指導者養成 / SDGs / 思考力育成 / ハイブリッド型講座 / 副読本 |
研究開始時の研究の概要 |
各地で木育が実践されるとともに、森林環境譲与税を活用した普及啓発活動が見られる。例えば、木育用副読本の作成や、木育の普及・啓発を担う指導者の養成講座の実施が見られる。 しかし、副読本の作成は一部の都道府県に限定されるとともに、副読本や講座の内容も木の良さや利用の意義が中心となっており、喫緊の課題とされる「気候変動に関する具体的な対策」や「豪雨による土砂災害や防災・減災」などSDGsの視点や、思考力を育成する視点などはみられない。 そこで、SDGsの視点や思考力育成を取り入れた学校教育用の木育副読本の開発する。さらに、全国展開を目指した指導者養成のためのブレンド型木育指導者養成講座の開発を行う。
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研究実績の概要 |
令和4年度実施した研究実績の概要を以下に示す。 ①次世代型木育副読本の開発:木育とSDGsの視点について、先行研究(書籍、論文、関連する団体の報告書)を調査と内容の整理を行った。木育とSDGsの関連は多くで見られた。しかし、これらがきちんと学校教育・社会教育での実践につながっていないことも明らかとなった。思考力育成の視点に立った木育用副読本の改定については、文部科学省やOECDなどの提言を、年代順に整理し、現在求められる思考力について整理した。思考力の重要性は古くから述べられているが、学校教育・社会教育での実践は不十分であることが明らかとなった。 ②ハイブリッド型の講座の開発:13年間、対面型で実施してきた木育指導者養成講座のハイブリット化の検討を行った。具体的には、遠隔・非同期で行う講義を中心とした講座,遠隔・同期で実施する意見交換や講義内容の理解を深める講座,対面で実施するものづくりなど実習を中心とした講座(これらを組み合わせたハイブリット型)に改変し1回実践した。熊本県内外から24名の受講者があった。また、これまで7時間の対面方式で実施していた指導者養成講座を、事前に3時間分を遠隔・非同期で実施し、対面を4時間にした講座を、3回実施した。講座の質を低下させることなく、受講者の負担を軽減できる講座となった。アンケート調査からも、効果的な講座であったことがあきらかとなった。これらの取り組みについては、日本産業技術教育学会(全国・九州支部大会)において、昨年度1回、本年度2回報告した。講演タイトルは以下の通りである。R3・10 ハイブリッド型による木育指導者養成講座の実践(九州支部大会)、R4・8 実物教材を取り入れたオンラインによる木育講座の実践(全国大会)、R4・10 ハイブリッド型による木育指導者養成講座の実践と成果(九州支部大会)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
次世代型木育副読本の開発に向けた先行研究の調査・整理及びハイブリッド型による木育講座の実施は、当初の予定通り進んでいる。しかし、コロナ禍の中、直接現地や研究者を訪問する調査は行うことができなかった。さらに、講座用の動画の作成も18本制作し、講座で実際に活用できたが、なれない動画制作であったため、その完成度は十分とは言えない。以下に、作成した主な動画のアドレスと、再生回数を示す。(R5年3月段階)○開発した動画(YouTube限定公開) ・初級・研修A1 https://youtu.be/GwE6-SYRbJI アップロード:6/5,再生回数:139回 ・初級・研修A2 https://youtu.be/-s7p5GK2HII アップロード:6/5,再生回数:140回 ・初級・研修B https://youtu.be/h84ciwlHhXU アップロード:6/6,再生回数:110回 ・初級・研修C https://youtu.be/l6JVEEh857o アップロード:6/6,再生回数:106回 ・中級・研修A https://youtu.be/_PzQoN8KRPI アップロード:6/27,再生回数:104回 ・中級・研修B https://youtu.be/dKPUbFe0RXM アップロード:6/27,再生回数:88回 ・中級・研修C https://youtu.be/ppHPaT76tpw アップロード:6/27,再生回数:64回 ・上研修A https://youtu.be/TWuqSzyf5nU アップロード:8/9,再生回数:73回 ・上級・研修B https://youtu.be/qR7zqfrX-J4 アップロード:8/9,再生回数:58回 ・上級・研修C https://youtu.be/ppHPaT76tpw アップロード:8/10,再生回数:60回
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今後の研究の推進方策 |
R5年度も、次世代型木育副読本の開発に向け、資料の収集と整理、副読本の紙面の作成を行う。作成した副読本を、Webにより提供すると共に、それらを解説する動画の提供による全国展開のシステムの構築を行う。Web版の副読本においては、テキストや写真に加え、アニメーション、動画などを加えたデジタル版の木育副読本の開発を目指す。 ハイブリッド型木育指導者養成講座の開発においては、講座のテキスト、講義動画を活用し以下を実践する。①遠隔・非同期(動画)で講義を視聴できるようにする。具体的には、木に関する事前学習、指導者に求められる知識・技能の習得、指導方法・普及啓発方法について提供する。②遠隔・同期(Zoom)で事前に視聴した講義の内容に関する質疑応答の場面設定及び受講者同士の意見交換の場を設定する。③受講者に対して、対面によるものづくり教室へのスタッフとして参加を呼びかけ、リアルな場面でこそ学べるノウハウやスキル獲得の場を設定する。④すべての講座の項目が終了した後、Webにて省察を行う。自らが開催することを想定したイベントプログラムの作成・提出を求め、それらの情報共有を行う。⑤熊本大学による認定証(木育推進員)発行し、各個人・団体での活動を支援する。 ⑥受講者に対して受講後の感想や課題等について調査を行うとともに、教材・テキスト、実施方法等の改善を行う。 これらの実践について、学会等で発表し、本実践についての意見を聴取する。令和4年度に作成した動画についても再度撮影を行ったり修正を行い、ブラッシュアップを図る。
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