研究課題/領域番号 |
22K02552
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
篠原 久枝 宮崎大学, 教育学部, 教授 (40178885)
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研究分担者 |
帖佐 悦男 宮崎大学, 医学部, 教授 (00236837)
鶴田 来美 宮崎大学, 医学部, 教授 (30258983)
西脇 亜也 宮崎大学, 農学部, 教授 (60228244)
塩瀬 圭佑 宮崎大学, 教育学部, 准教授 (70708106)
濱口 郁枝 甲南女子大学, 人間科学部, 教授 (80521997)
江藤 望 宮崎大学, 農学部, 准教授 (90232959)
秋永 優子 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (70167948)
磯部 由香 三重大学, 教育学部, 教授 (80218544)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 新しい日常 / 食育学習プロジェクト / 見える化 / 終末糖化産物(AGEs) / 野菜摂取量 / 小学生 / 幼稚園生 / 雑穀 / 食育プロジェクト学習 / 郷土料理 / 中学生 / 大学生 / 食育 / プロジェクト学習 / 小・中・大学生 |
研究開始時の研究の概要 |
「新たな日常」おいて小学生,中学生,教員養成系学生対象が共に学びあう食育を推進するために,以下の研究を遂行する。 (A)心身の健康状態,運動量,生活時間,野菜摂取量等を見える化して,セルフモニタリングによる行動変容を図るプロジェクトを構築すること。 (B)持続可能な食を支える食育として,大学の教育ファームを活用した小・中・大学生が共に学びあう体験的,体系的なプロジェクトを構築すること。 (C)県内の伝え継ぎたい家庭料理の教材化をはかることである。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は,小学生,中学生,教員養成系学生を対象に,コロナ禍における生活習慣,食生活,健康問題の実態を明確にし,第4次食育推進計画の3つの重点事項を踏まえて「新しい日常」における3つの食育プロジェクトを構築することである。 2023年度は宮崎大学における第4中期目標・計画の一つである「宮崎県の健康寿命日本一」を目標に掲げる異分野融合プロジェクトに,研究分担者の塩瀬圭祐氏と共に参画することになった。そこで(A)心身の見える化プロジェクトの構築に関しては,対象者を附属幼稚園児とその保護者まで広げて実施することにした。附属小学校においては,土曜講座としてみやざき健康キャラバン隊による親子参加型イベント『目指せ 健康寿命日本一 きみの元気な未来のために』を開催し,野菜摂取に関する講義と,光学的皮膚カロテノイド量測定装置による野菜摂取状況の把握(ベジスコア値),終末糖化産物(AGEs)のレベルの測定,簡易型自記式食事歴法質問票(BDHQ)による食物摂取頻度調査を実施することができた。 (B)畑から食卓へプロジェクトの構築としては,学内でアワ,ヒエ,タカキビの栽培を行なった。これらの雑穀を利用して,小学生と大学生が共に学ぶ「今年は国際雑穀年,雑穀と仲良しになろう!」という体験型教室を開催することができた。子ども達も初めて目にする脱穀前の雑穀の観察や,雑穀による味わいの違いを体験し,好評を得た。 (C)伝え継ぐプロジェクトの構築については,宮崎県内の学校給食における郷土料理の提供実態や課題についての調査を行うことができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
(A)「心身の見える化プロジェクト」の構築については,宮崎大学における第4中期目標・計画の一つとして「宮崎県の健康寿命日本一」を目標に掲げる異分野融合プロジェクトに研究分担者の塩瀬圭祐氏と共に参画することになったことから,対象者を附属幼稚園児とその保護者にまで広げることができたこと,附属小学校におけるイベントでは医学部教員による「測ってみよう君の脈,聞いてみよう君の心臓」,「やってみよう!ロコモ度チェック」,工学部教員による「ロコボットでエクササイズ」などと協働して,小学生とその保護者の健康意識を高めることができたこと。 (B)「畑から食卓へプロジェクト」の構築についても,「今年は国際雑穀年,雑穀と仲良しになろう」という体験型教室教室を,附属小学校の土曜講座のみならず,宮崎大学大学開放日では幼稚園児から保護者までを対象に開催できたこと。 以上より,「 (2)おおむね順調に進展している。」と判断した。
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今後の研究の推進方策 |
2024年4月から特別協力研究員という立場となり,これまでのように研究を遂行することが難しくなったが,(A)「心身の見える化プロジェクト」の構築については,宮崎大学附属幼稚園,附属中学校においての調査とまとめを計画している。 (B)「畑から食卓へプロジェクト」の構築については,2023年度に引き続き,雑穀の栽培と雑穀を活用した教材化を計画している。 (C)「伝え継ぐプロジェクト」の構築については,2023年度に得られた調査結果のまとめを計画している。
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