研究課題/領域番号 |
22K02568
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 奈良教育大学 |
研究代表者 |
萱 のり子 奈良教育大学, 美術教育講座, 教授 (70314440)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2026年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 学び観 / 書くこと / 指導者 / 学習者 / 題材 / 学校教育 / 生涯学習 / 書写・書道 / 学びの還流 / 題材開発 / 書写書道 / 教科間連携 / 教科通底 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の基本となる理念は、人材育成の観点から近年重視されているSTEAMの方向に沿う。STEAMの実現に向けての大きな課題は、教員の学びのシステム構築にあると考えられる。 本研究では、研究代表者がこれまで継続的に行ってきた現職教員との授業研究を基盤とし、①「書写書道」(学校教育において主となる教科は国語科・芸術科)に関わる活動を教科通底的に捉え、②授業実践において「題材」(具体)と「学び観」(理念)との関係を言語化し、③題材研究の複眼的視点の開発を目指す。活動の具体は、①連携教員との授業研究(既に着手)授業の具体および教員の「学び観」の発信(書籍化)③フィードバック(検証)、を計画している。
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研究実績の概要 |
学校教育および成人教育における学習者と指導者双方の学びのありかたをめぐり、シンポジウム「学びの還流」(日時-2023年12月16日14時~16時、場所-中崎町イロリムラギャラリー、パネリストー松岡宏明(大阪総合保育大学)近田直人(こんだなおと教育研究所)倉持伸江(東京学芸大学)コーディネーターー萱のり子(研究代表者)を開催した。 研究代表者および研究協力者10名(櫻井佑美、茂木絢水、中村寿樹、小林真由香、富川展行、藤井美和子、門口絵美、太田菜津子、五十井玲衣、北田創)によるこれまでの継続的授業研究をもとに『学びの還流-「書くこと」を基点にした「学習者の学び」と「指導者の学び」』を刊行(三元社、2023年3月25日)した。本書は、本研究を三段階に分けたうちの下記②の位置づけにあたる。 ①「書写書道」(学校教育において主となる教科は国語科・芸術科)に関わる活動を教科通底的に捉え、②授業実践において「題材」(具体)と「学び観」(理念)との関係を言語化し、③題材研究における複眼的視点を開発する。 研究期間(2022~2026年度)における活動との関係は、①研究協力者相互の授業研究(2021年度4月より月例オンライン会議を実施)②授業の具体および指導者の「学び観」の発信(本書)③②のフィードバック、である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究は、研究期間2年目にあたる本年度に書籍を刊行する計画で実践研究を進めてきている。そのねらいは、学校教育における諸段階(小・中・高・大)および成人教育への見通しをもった研究協力者相互が意見交流する場を設け、その成果を刊行することにより、実践研究へのフィードバックの指針を検討していくことにある。次年度以降は、執筆者以外の新たな研究協力者も加えて実践授業を客観的に分析し、指導者の学び観の形成について考察する。本年度は全研究計画における基盤づくりとなる取り組みができたと判断したため。
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今後の研究の推進方策 |
『学びの還流』の読者より下記2点についてヒアリングを実施する。①各執筆者(11名)の論考に関して、(2)書籍全体の趣旨・テーマに関して。これらをもとに「指導者の学び」「学び観の形成」「学びの還流」(指導者の学びが更新したことや、学習者へ還流していったことなど)をどのように測れる(捉えうる)かを検討していく。
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