研究課題/領域番号 |
22K02570
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
|
研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
寺坂 明子 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (10760176)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 学級経営 / 小学校 / アセスメント / コンサルテーション |
研究開始時の研究の概要 |
児童の行動上の困難に対する行動支援としての学級経営方略は、学級全体の授業参加を高め、複数の児童のニーズに同時に応えることを可能にするとされている。しかし、日本国内では学級経営方略をアセスメントするツールが不足しており、研究の蓄積がされておらず、研究に裏付けられた方略の教師への伝達も十分に行われていない。本研究では、これまでに提唱された学級経営方略の分類を元に、日本の小学校における学級経営方略のアセスメントツールを作成して基礎的データを収集し、さらに教師に対する効果的なコンサルテーションとトレーニング方法を提案するための研究を行う。
|
研究実績の概要 |
2022年度に引き続き、学級経営のアセスメントツールの作成に向け、海外で開発された学級経営のアセスメントツールの精査を行っている。直接観察によるアセスメントツールとしては、The Brief Classroom Interaction Observation-Revised (BCIO-R: Reinke & Newcomer, 2010) や、Classroom Assessment Scoring System (CLASS: Pianta et al., 2008)、Classroom Strategies Scale-Observer Foam (CSS-O: Reddy et al., 2013; 2014)などがあり、このうちCSSにはTeacher Foam (CSS-T; Reddy et al., 2015) とされる自己評価用のツールもある。また、第三者(コーチ)によるフィードバックとコン サルテーションを目的としたシステムであるClassroom Check-Up (CCU: Reinke, Herman & Sprick, 2011) は、学級経営を複数の側面からアセスメントするための観察者用のフォームと教師による自己評価用のフォームとを備えている。これらのツールの共通項や相違項を洗い出し、また寺坂(2018)による日本の学級の観察データからの分類を参考に、アセスメントの内容と方法について検討をしているところである。さらに、2023年度は、教師の学級経営に対する効力感を測定する尺度の日本語版の作成と信頼性・妥当性の検討を行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
前年度に引き続き、関連する他課題との関連で研究が遅れている。また、Incredible Yearsの学級経営のプログラムを参考にするため、オンライでのトレーニングを申し込んでいたが、参加者が一定数に達しなかったため、まだトレーニングを受けることができていない。
|
今後の研究の推進方策 |
今年度は、Increadible Yearsのトレーニングを受けて情報を収集し、文献研究の結果、これまでの観察研究の結果とを照らし合わせながら、観察者用のアセスメントフォーム、自己記入式のフォームについて、項目の選定を行う。さらに、現職教員を対象として予備調査を実施する予定である。
|