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科学的に探究する学習活動における効果的な生物教材と個別最適な学習プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K02581
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
研究機関高崎健康福祉大学

研究代表者

片山 豪  高崎健康福祉大学, 人間発達学部, 教授 (60635754)

研究分担者 小竹 敬久  埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (20334146)
真壁 和裕  徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(理工学域), 教授 (60222288)
谷 友和  上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (60547040)
岩室 祥一  東邦大学, 理学部, 教授 (70221794)
網本 貴一  広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (60294873)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード生物教材 / 教材開発 / 探究活動 / 個別最適 / 学習プログラム
研究開始時の研究の概要

①生物分野における科学的に探究する活動の生物教材の開発);生物分野に関するある自然現象を提示して,「課題の把握-課題の探究-課題の解決」という全ての探究過程をたどらせる探究活動の教材を開発する。
②科学的に探究する生物教材を個別最適化した学習プログラムの開発及び実践);①で開発した生物教材に対して,個別最適化した学習プログラムを構成し,教師用指導資料を作成する。
③生物教材を用いて個別最適化した学習プログラムの評価方法の構築;②で開発した生物教材を個別最適化した学習プログラムの「知識・技能」「思考力・判断力・表現力等」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点で行う評価方法を開発する。

研究実績の概要

片山は,生物基礎(1)生物の特徴 (イ)遺伝子とその働きの単元で,「セントラルドグマを探究する実験プログラム」,生物(2)生命現象と物質 (ア) 細胞と分子の単元では,「細胞骨格を探究する実験教材」,「デンプンの構造と食感」,(3)遺伝情報の発現と発生 (ウ)遺伝子を扱う技術の単元で,「ABO式血液型やお酒の強さの判定をPCR法で探究させる実験教材」の実験教材の開発を行った。網本は,生物(2)生命現象と物質 (ア) 細胞と分子やの単元における生体物質や酵素における教材の開発やICT活用法における学習プログラム開発を行った。谷は,生物基礎(1)生物の特徴 (ア)生物の特徴の単元で,「種子中の貯蔵養分が成長に及ぼす影響」,生物(2)生命現象と物質 (イ)代謝の単元で「光合成モデルのICT教材」(4)生物の環境応答 (イ)植物の環境応答の単元で,「フィトクロムの簡易計測装置の作成と活用」,(5)生態と環境 (ア)個体群と生物群集の単元で,「最終収量一定の法則を水耕栽培で探究する実験教材」,(5)生態と環境 (イ)生態系の単元で,「きのこ栽培を通じて生態系における分解者の働きを理解するための実験教材」の開発を行った。岩室は,大学入学共通テストに出題された問題の学習プログラムへの発展を考え,生物基礎(1)生物の特徴 (イ)遺伝子とその働きに関連して,「市販の乳酸菌を用いた探究実験」の開発を行った。小竹は,生物(4)生物の環境応答 (イ)植物の環境応答の単元で,「身近な花から花の成り立ちを知る探究実験」と「植物ホルモンの効果を知る探究実験」の開発を行った。真壁は,生物(3) 遺伝情報の発現と発生 (イ) 発生と遺伝子発現の単元におけるRNAiやゲノム編集の教材開発を行った。それぞれ開発した教材に対する学習プログラムとしての計画段階であり,今後実践を行っていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

高等学校の生物の学習における生物教材に関して,「デンプンの構造と食感」,「ABO式血液型やお酒の強さの判定をPCR法で探究させる実験教材」に関しては,教材の開発を経て,個別最適な学習プログラムを開発し,試行的な実践を試みたが,効果等の検証の段階に至っていない。「市販の乳酸菌を用いた探究実験」については,教育現場での実践の予定が決まって今後効果的な学習プログラムへの検討に入る。しかし,その他の単元においては,教材の開発が終わったもの,途中段階のものが多く,学習プログラムの構築や実践の計画を今後行う予定である。

今後の研究の推進方策

1 小単元に探究的な実験教材が1つもない単元(大単元においては「生物基礎」(2)ヒトの体の調節,(3)生物の多様性と生態系,「生物」(1)生物の進化,中単元においては「生物」(2)生命現象と物質 (イ)代謝)の新規教材の検討を行う。
2 個別最適な学習プログラムを開発する
3 開発が完了した実験教材については,個別最適な学習プログラムを開発する。
4 個別最適な学習プログラムが開発できた時点で,学習プログラムの有用性を教育現場で実践し,検証する。 そして,開発途中の実験教材の開発を進め確立する。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (18件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (17件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 細胞骨格を通常の学校設備で観察する工夫と注意点2023

    • 著者名/発表者名
      片山 豪
    • 雑誌名

      遺伝

      巻: 77(6) ページ: 452-459

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 蛍光顕微鏡を用いない細胞骨格の観察法の研究Ⅵ -細胞骨格阻害剤を与えた時の影響と研究教材の可能性-2024

    • 著者名/発表者名
      片山 豪, 野崎真史, 田中 進, 岡本健吾
    • 学会等名
      日本生物教育学会第108回全国大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 遺伝子多型をPCR 法で判定できる実験教材の開発2024

    • 著者名/発表者名
      岡本健吾, 片山 豪
    • 学会等名
      日本生物教育学会第108回全国大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 大学入学共通テストの問題は実際に生物探究に使えるか?2024

    • 著者名/発表者名
      池部璃奈, 味岡怜太, 岩室祥一, 片山豪
    • 学会等名
      日本生物教育学会第108回全国大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] インゲンマメ子葉中の貯蔵養分が成長に及ぼす影響2024

    • 著者名/発表者名
      久我洸平, 岩片涼真, 樺澤圭介, 谷友和, 片山 豪
    • 学会等名
      日本生物教育学会第108回全国大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 公開 観察・実験や探究活動における個別最適な学びの検討 -高等学校実験教材を個別最適な学びにする工夫-2024

    • 著者名/発表者名
      片山 豪, 網本貴一
    • 学会等名
      日本理科教育学会オンライン全国大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 科学的に探究する学習活動における効果的な生物教材の開発 -実験講座における思考が働く瞬間の場面設定-2023

    • 著者名/発表者名
      片山 豪
    • 学会等名
      日本理科教育学会 第73 回全国大会(高知大会)
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 高校生物教育で育てる資質・能力と大学入学選抜の評価指標と方向性 ー生物用語と入試問題ー”2023

    • 著者名/発表者名
      片山 豪
    • 学会等名
      日本生物教育学会第107回全国大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 蛍光顕微鏡を用いない細胞骨格の観察法の研究Ⅴ -カイコの血球細胞とカエルの腎臓の培養細胞を用いた細胞骨格の観察-2023

    • 著者名/発表者名
      片山 豪, 野崎真史, 田中 進, 日野瑞城
    • 学会等名
      日本生物教育学会第107回全国大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] ABO式血液型をPCR法で簡便に判定できる実験教材の開発2023

    • 著者名/発表者名
      岡本健吾, 片山 豪
    • 学会等名
      日本生物教育学会第107回全国大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] セントラルドグマに関する探究的な実験の個別最適化に関する基礎的研究2023

    • 著者名/発表者名
      羽鳥綾真, 田邉大政, 林秀則, 飯野道彦, 片山 豪
    • 学会等名
      日本生物教育学会第107回全国大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] アミノ酸測定キットを用いた探究活動教材のための基礎的研究-ブロッコリーに含まれる遊離グルタミン酸,グルタミンの測定-2023

    • 著者名/発表者名
      吉野真衣, 森下雄太, 田中 進, 片山 豪
    • 学会等名
      日本生物教育学会第107回全国大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 酵母が行う代謝に関する酵素反応速度論を探究させる高等学校生物-化学の科目横断型実験教材2023

    • 著者名/発表者名
      網本貴一,西口博光,片山豪
    • 学会等名
      日本生物教育学会第107回全国大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 「教員のための夏休み理科教室」を介した「理数探究」の支援の試み(1)2023

    • 著者名/発表者名
      岩室祥一, 片山豪
    • 学会等名
      日本生物教育学会第107回全国大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] きのこの野外調査を通じて自然界のつり合いの理解を目指すICT地図教材の開発 ―上越教育大学「緑の小道」を事例として―2023

    • 著者名/発表者名
      根岸幸弘,谷友和
    • 学会等名
      日本生物教育学会第107回全国大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 最終収量一定の法則を水耕栽培で検証する実験手法の確立2023

    • 著者名/発表者名
      藤原舜,谷友和
    • 学会等名
      日本生物教育学会第107回全国大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] Study on observation method of cytoskeleton by microscope in high school2022

    • 著者名/発表者名
      Takeshi Katayama, Masahito Nozaki, Susumu Tanaka, Mizuki Hino
    • 学会等名
      56th Biology Teachers Association of the Philippines National Convention and Scientific Sessions & 28th Biennial Conference of the Asian Association for Biology Education
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] アミノ酸測定キットを用いた探究活動教材の開発 -ブロッコリーに含まれる遊離グルタミン酸,グルタミンの測定-2022

    • 著者名/発表者名
      片山 豪, 吉野 真衣, 森下 雄太, 田中 進
    • 学会等名
      日本理科教育学会第72回全国大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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