研究課題/領域番号 |
22K02589
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
|
研究機関 | 北海道武蔵女子短期大学 |
研究代表者 |
高橋 秀幸 北海道武蔵女子短期大学, その他部局等, 教授 (80649369)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | 商業高校 / 商業教育 / ビジネス教育 / 地域連携 / 実践的・体験的学習 / キャリア形成 / 高等学校 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、商業高校の学習活動に着目し、地元企業や自治体等からの高校生への要望・期待を探索し、卒業生への調査結果も併せ、その地域で活躍する人材を育成する高等学校商業教育についての調査・研究を行う。具体的には、①地元での実践的学習(インターンシップや商品開発、販売実習等)の現状と課題を明らかにする。②実践的学習で連携している地元企業や自治体が商業高校卒業生に期待するものを明らかにする。③卒業生に対するアンケート調査を実施し、働くうえで必要な商業教育の内容を探る。④これらを分析し、地域で活躍する卒業生を育成するための高等学校商業教育の学習内容を現職の商業科教員と共に構築していくことを目指す。
|
研究実績の概要 |
令和4年度は研究初年度とういうことで、文献調査とあわせて調査対象校選定及びヒアリング調査の準備を始めた。そうした中でアポイントメントのとれた北海道内外の3つの高校での調査活動を実施した。 今回は小規模な商業高校・商業科での取り組みを中心に調査を進めており、一つ目は北海道下川商業高等学校の教員と下川町教育コーディネーターへのヒアリングを行った。ここでは、学校と町が連携した人材育成について多くのお話を伺った。また、二つ目は元文部科学省教科調査官の先生から紹介をうけ、小規模ながらも成果をあげている商業高校として長崎県立島原商業高等学校の紹介を受け、高校での取り組みと地域連携についてヒアリングを行い、話を伺うことができた。さらに三つ目には、知り合いの学校長から紹介を受け、北海道苫前商業高等学校でのヒアリング調査を行った。ここでは同校の教員のみならず苫前町教育長、教育委員会職員、同窓会会長にも出席していただき、今後の具体的な調査活動への協力依頼も行うことができた。苫前商業高校も下川商業高校も町外からの入学者が増えており、地元だけでなく、近隣都市や札幌の若者も自分たちで育てていきたいという姿勢が見受けられ、地域で活躍する人材を育成するうえでの貴重な話を伺うことができた。 また、当初は多くの商業高校の関係者と情報交換するためwebサイトの構築を目指していたが、まだ運用できていないため、早期の運用開始を目指し、今後も充実した研究となるように進めていきたい。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度は研究初年度で、校務との兼ね合いからヒアリング調査に行く回数が予定より少なくなってしまった。また、調査対象校の担当教諭が人事異動で不在となり、再度、計画を練り直す箇所も出てきている。しかし、これまでの3校のヒアリング結果と今年のヒアリング調査をあわせて、研究遂行に向けての情報収集を進めていく。また、情報交換に向けたwebサイト構築を進めていくことはもちろん、SNSなども積極的に利用していくようにしたい。
|
今後の研究の推進方策 |
2年目は、初年次と同様のヒアリング調査を北海道内と北海道外の商業高校とその地元企業で行っていく。調査対象地域は北海道外も含め3-5校程度を予定しているが調査対象校は未定である。対象校は日本商業教育学会での研究報告や全国生徒商業研究発表大会発表校などから、積極的に実践に取り組んでいる商業高校を選定していく予定である。 また、卒業生アンケート調査の準備も進め、今回は郵送に加えてweb上でも実施する予定である。ヒアリング調査とアンケート調査の2つの調査で得た定量・定性データを複合的に分析し、地域で求められる人材を育成する商業教育について検討を進める。
|