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教育虐待を題材にしたEducation for allな教師教育プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K02607
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
研究機関川村学園女子大学

研究代表者

佐瀬 茜 (叶内茜)  川村学園女子大学, 生活創造学部, 准教授 (80849092)

研究分担者 佐藤 真弓  川村学園女子大学, 生活創造学部, 教授 (20825286)
齋藤 美重子  川村学園女子大学, 生活創造学部, 教授 (60748987)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2028-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワード教育虐待 / インクルーシブ教育 / ヒアリング / 教師教育 / 子どもの居場所 / 文献調査
研究開始時の研究の概要

本研究では、ケアの概念を基盤とした教育虐待に関する教師教育プログラムを開発することを目的とする。さらに開発したプログラムを社会教育の場において展開させるため、教育虐待を社会的側面から捉え直し、その課題を明らかにする。
第一に、教育虐待の実態把握をするため、関連する国内外の文献調査、子ども支援機関や教育機関を対象としたフィールド調査を実施し、「教育虐待」の再定義を行う。
第二に、成人を対象としたアンケート調査を実施し、教育虐待の実態を社会関係性の側面から明らかにする。
第三に、得られた知見をもとに、教師教育プログラムを開発する。学会発表、論文、書籍など研究成果を公表し、社会教育に援用する。

研究実績の概要

本研究では、ケアの概念を基盤とした教育虐待に関する教師教育プログラムを開発することを目的とする。さらに開発したプログラムを社会教育の場において展開させるため、教育虐待を社会的側面から捉え直し、その課題を明らかにする。質問紙調査・ヒアリング調査・フィールド調査を通して、次の2点を明らかにしていく。
(1)教育虐待の実態を社会関係性の視点から明らかにする。
(2)ケアの概念を援用した個別最適な学び・協働的な学びの一体化を保障するための教師教育プログラムの開発、社会教育への展開。
本年度は、研究計画のとおり令和5年度日本家政学会第75回大会での研究発表を行った。現在は、当該学会からの依頼論文の寄稿に向けて執筆を進めている。
子どものための居場所に関する調査結果より、居場所を提供している各機関では受け入れの条件や支援体制は異なっているものの、子どもたちが家庭や学校以外の居場所と繋がるきっかけとして、学校からの支援の必要性を挙げていた点が共通していた。また、子どもたちにとって自分自身の親ではない大人との関係性がつくられる場としても学校が果たす役割は大きいといえるだろう。各機関が求める学校への期待としては、学校と機関との関係性をつくることや、学校で子どもが権利や多様性について学ぶ機会があること、子ども自らSOSを出す力・相談する力を身につけることが挙げられた。
本年度は年度途中で研究を中断しなければならない事情が生じたため、研究計画の一部を変更した。新たなフィールド調査は実施せず、教育虐待や教師教育に関する文献研究を中心に行った。令和5年10月より、研究の一時中断手続きを行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究代表者の産休・育休の取得に伴い、年度途中で研究中断の手続きを行ったため。

今後の研究の推進方策

令和7年度より、研究を再開予定。
これまでに得られた調査結果をもとに質問紙の項目を選定し、成人を対象とした大規模実態調査を実施し、教育虐待の実態を社会関係性の視点から明らかにする。
また、ケアの概念を援用した個別最適な学び・協働的な学びの一体化を保障するための教師教育プログラムを開発し、教員養成課程における実践をふまえて内容の再検討を行う。
さらに、社会教育の場においてもプログラムを展開し、アウトリーチ活動を通して研究成果を還元していく。開発したプログラムは、書籍やweb上で公表するとともに、研究の成果については学会、論文にまとめ発表する。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (21件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 6件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (11件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] Examining the relationship between carers’ attitudes towards life and their care behaviour based on the results of a questionnaire survey in Japan2024

    • 著者名/発表者名
      Mayumi SATO, Mieko SAITO, Akane KANOUCHI
    • 雑誌名

      教育文化研究

      巻: 15 ページ: 1-17

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] ケアラー・ケアド認識4類型とケア実践との関連-全国成人アンケート調査の結果から‐2023

    • 著者名/発表者名
      齋藤美重子,佐藤真弓
    • 雑誌名

      川村学園女子大学研究紀要

      巻: 34 ページ: 175-185

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] ケアに対する生活意識―インタビュー調査による検討から―2023

    • 著者名/発表者名
      佐藤真弓,齋藤美重子,叶内茜
    • 雑誌名

      川村学園女子大学研究紀要

      巻: 34 ページ: 211-227

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 学校教育におけるケア学習プログラムの視点―イギリスにおけるヤングケアラー支援及び日本におけるケア教育研究の動向をふまえて―2022

    • 著者名/発表者名
      齋藤美重子
    • 雑誌名

      川村学園女子大学研究紀要

      巻: 33 ページ: 189-208

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 求められる教師像の実態と課題―「行政が求める教師像」と「児童生徒の記憶に残る教師像」の検討から―2022

    • 著者名/発表者名
      齋藤美重子,佐藤真弓
    • 雑誌名

      教育文化研究

      巻: 11 ページ: 45-49

    • NAID

      40022817342

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] ヤングケアラーの課題に照らしたケア教育―共生社会に向けて―2022

    • 著者名/発表者名
      齋藤美重子
    • 雑誌名

      地域ケアリング

      巻: 24 ページ: 44-47

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] ヤングケアラーを題材にした学習デザイン―セルフアドボカシーと共生社会に向けて―2022

    • 著者名/発表者名
      齋藤美重子
    • 雑誌名

      家庭科研究

      巻: 372 ページ: 14-17

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 学校外の子どもの居場所支援の検討2024

    • 著者名/発表者名
      叶内茜,佐藤真弓,齋藤美重子
    • 学会等名
      日本家政学会第75回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] The Lifelong Learning Model for Young-carer and Carer(Family Caregiver)2023

    • 著者名/発表者名
      Mieko Saito, Mayumi Sato, Akane Kanouchi
    • 学会等名
      21st ARAHE Biennial International Congress 2023
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 家庭科保育学習の教材研究-ICT活用の可能性2023

    • 著者名/発表者名
      倉持清美,阿部睦子,筧敏子,金子京子,叶内茜,妹尾理子,西岡里奈,望月一枝
    • 学会等名
      日本家庭科教育学会第66回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] ケアに関する社会的支援の利用とケアラーの生活意識との関連2022

    • 著者名/発表者名
      佐藤真弓,齋藤美重子,叶内茜
    • 学会等名
      日本家政学会第74回大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] ケアの多義性への気づきを促す「共生」に向けた家庭科授業―ヤングケアラーを題材にして―2022

    • 著者名/発表者名
      齋藤美重子,佐藤真弓,叶内茜,齋藤和可子
    • 学会等名
      日本家庭科教育学会第65回大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] Development of Young Carers’ Identities - The Concept of Young Carers in Other Countries and Interviews with Young Carers in Japan2022

    • 著者名/発表者名
      Mieko SAITO, Mayumi SATO, Akanane KANOUCHI
    • 学会等名
      IFHE XXIV World Congress 2022
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 中学校・高等学校家庭における児童虐待に関わる授業内容の検討2022

    • 著者名/発表者名
      倉持清美,阿部睦子,金子京子,叶内茜,妹尾理子,西岡里奈,望月一枝,伊深祥子
    • 学会等名
      日本家庭科教育学会第65回大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] ウィズコロナ時代の家庭科教育―家庭科における実践・体験の意義を問い直す―2022

    • 著者名/発表者名
      叶内茜
    • 学会等名
      日本家庭科教育学会2022年度例会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] コロナ禍でふれ合い体験はどう変わったか2022

    • 著者名/発表者名
      叶内茜
    • 学会等名
      大学家庭科研究会第51回例会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] オンラインふれ合い体験学習における交流内容の検討2022

    • 著者名/発表者名
      叶内茜,天野美和子
    • 学会等名
      日本家庭科教育学会第65回大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] コロナ禍の中で実施した「遠隔ふれ合い体験」で得られる学びの検証2022

    • 著者名/発表者名
      金子京子,倉持清美,叶内茜,阿部睦子
    • 学会等名
      日本家庭科教育学会第65回大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [図書] アドボカシーが活きるユニバーサル・ケアー学び直しの家庭科ー2024

    • 著者名/発表者名
      齋藤美重子編著
    • 総ページ数
      143
    • 出版者
      大学教育出版
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 家庭科教育研究が拓く地平2024

    • 著者名/発表者名
      日本家庭科教育学会編
    • 総ページ数
      280
    • 出版者
      学文社
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] ウェルビーイングの実現の主体を育む家庭科教育の理論2024

    • 著者名/発表者名
      大学家庭科教育研究会編
    • 総ページ数
      242
    • 出版者
      ドメス出版
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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