研究課題/領域番号 |
22K02620
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
上之園 哲也 弘前大学, 教育学部, 教授 (20735120)
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研究分担者 |
中原 久志 大分大学, 教育学部, 准教授 (00724204)
勝川 健三 弘前大学, 教育学部, 教授 (30735098)
勝本 敦洋 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (30780621)
森山 潤 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (40303482)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 技術科教育 / システム的思考 / 内容横断的カリキュラム / STEAM |
研究開始時の研究の概要 |
平成29年に中学校学習指導要領が告示され,技術科には新たに,学習4内容の全てに,設計製作を通して課題解決に迫る学習活動(以下,設計製作学習)の実施が明確に位置付けられた。一方,Society5.0に向けた教育としてSTEAM教育の必要性が指摘されている。このような学習の質の転換と量の増加,教科横断的な視点を加えた,新たな枠組みによるカリキュラムが必要となる。そこで,本研究ではこれまでの1学習内容1題材という枠組みを超え,学習4内容を横断する題材を理科と数学を中心とする他教科との関連を踏まえて配置し,生徒がシステム的な思考を働かせながら問題解決に迫り得る設計製作学習の在り方を検討することとした。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は,中学校技術・家庭科技術分野(以下,技術科)において生徒がシステム的な思考を働かせて問題解決に迫り得るSTEAM指向の内容横断的な設計製作学習のモデルカリキュラムを開発,検討することである。 これまで技術科の学習題材の設定において一般的であった1学習内容1題材という枠組みを取り払うと同時に,技術科における4内容の技術は互いに支え合うシステムであると捉えさせるという,システム思考に基づいて,他教科との関連も踏まえながら,課題解決に迫るSTEAM指向の内容横断的な題材の開発を目指している。本研究では特に生物育成の技術を核に今日の社会的課題の解決に向けた技術の活用を題材としたモデルカリキュラムの開発を進めている。 本年度は,開発するカリキュラムで扱う題材を「油料用作物の活用による社会的課題の解決プロジェクト」と設定した。油料用作物としひまわり(ハイブリッドサンフラワーNEO)を選定し,その教材としての妥当性及び有効性を検証した。この検証実験では一般的な学校教育現場において栽培が可能なコンテナ栽培と,露地栽培とで搾油量に大きな差は無いと考えられ,油料用ひまわりを中学校における教材として一般化することは妥当であり,学習指導要領における指導事項,項目を十分満たす知識,技能,問題解決場面の設定が可能であることが明らかとなった。この成果を基に,研究協力校(中学校)とともにモデルカリキュラムを構成し,試行的実践を行う準備ができた。また,並行して,技術科の授業内におけるSTEAM教育の実現を目指し,理科との学習同期性を検討した。その結果,技術科と理科との間で関連する学習内容の履修時期に大きなずれがあり,理科の学習内容を技術科で応用して学習を深化させるSTEAM指向のカリキュラムを構成するには,これまでの固定された指導計画を大幅に変更する必要があることが明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実績の概要で示した通り,開発するカリキュラムで扱う題材を「油料用作物の活用による社会的課題の解決プロジェクト」と設定した。油料用作物としひまわりを選定し,その教材としての妥当性及び有効性を検証することができた。さらに技術科と理科の学習内容の同期性を検討し,技術科の授業内におけるSTEAM教育実現のための基礎的知見を得ることができた。これらの知見を基に,カリキュラムを構成し,協力校での試行的実践を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は,研究協力校とともに構成したカリキュラムの試行的実践を随時,評価,改良をしながら遂行する。また,実践の事前,中間,事後で生徒のシステム思考の活用状況を調査し,カリキュラムの構成要因との関連性を調査分析し,開発したカリキュラムの有効性及び有用性を検証する。さらにその結果を基に開発したカリキュラムに改良を加えて,提案する予定である。
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