研究課題/領域番号 |
22K02622
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
|
研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
外池 智 秋田大学, 教育学研究科, 教授 (20323230)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | 継承的アーカイブ / 戦争遺跡 / 戦争体験の「語り」 / 鹿児島県南九州市知覧町 / 広島市「被 爆体験伝承者」 / 長崎市「家族証言者」「交流証言者」 / 鹿児島県鹿屋市 / 横須賀市 / 昭和館 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、戦後76年の月日が流れ、戦争体験者の減少の中、各地で進められている継承的アーカイブの試み、特に戦争遺跡の保存や戦争体験の「語り」の継承に注目し、その学校教育における活用について調査・分析し、その成果を踏まえて新たな教材を開発するとともに、具体的授業実践を提起したい。
|
研究実績の概要 |
・まず本年度の戦争体験の「語り」の継承については、昨年7月に広島市「被爆体験伝承者」である森河伸子氏、長崎市「交流証言者」である堀田雄二氏を秋田大学にお呼びし講話を実施した。その成果は、外池智「戦争体験「語り」の継承とアーカイブ(11)―広島市『被爆体験伝承者』・長崎市『交流証言者』を事例として―」秋田大学教育文化学部編集委員会編『秋田大学教育文化学部研究紀要 教育科学』第79集、(秋田大学教育文化学部、2024年)にまとめ、公刊している。 ・次に戦争遺跡の教育的活用ついては、今年度は鹿児島県南九州市知覧町、同県鹿屋市を取り上げ調査研究を進めた。6月から順次調査を開始し、8月には実際に鹿児島県でフィールドワークを実施した。その成果は、外池智「地域における継承的アーカイブを活用した『次世代の平和教育』の構築(2) ―鹿児島県知覧町の特攻隊関連を事例として―」秋田大学教育文化学部教育実践研究紀要編集委員会編『秋田大学教育文化学部教育実践研究紀要』第46号、(秋田大学教育文化学部附属教育実践総合センター、2024年)として公刊し ている。 ・これら二つの成果は、日本社会科教育学会第73回全国研究大会(筑波大学、東京学芸大学共催)において自由研究発表として発表している。 ・さらに、これら二つの成果に基づき、・第53回空襲・戦災を記録する会全国連絡会議秋田大会(2023年8月26日)において、「地域における継承的アーカイブと学校教育での活用」の基調講演を実施した。また、これらの二つの成果に基づき、第41回(2024年)自由法曹団東北ブロック総会(2024年1月6日)において、「継承的アーカイブの現状と学校教育での活用-秋田県を事例として―」の講演を実施した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
戦争体験の「語り」の継承についても戦争遺跡の教育的活用についても、当初の計画通りである。
|
今後の研究の推進方策 |
今年度も、計画通り伝承者講話を7月に実施し、フィールドワークについても8月に京都府舞鶴市を対象に実施する予定である。
|