研究課題/領域番号 |
22K02629
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
|
研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
守田 弘道 福井大学, 学術研究院教育・人文社会系部門(教員養成), 准教授 (30882807)
|
研究分担者 |
岳野 公人 滋賀大学, 教育学系, 教授 (70313632)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 問題解決能力 / 生体情報 / 技術科 / 設計学習 / 思考 / 中学生 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,中学生の問題解決能力を育成するために,中学校技術・家庭科技術分野(以下,技術科)の設計学習における思考過程を脳波による生体情報から分析・解明し,新たな設計学習モデルを開発する。 具体的な取組として,研究1:技術科の「材料と加工の技術」の概念設計に注目し,脳波を利用した中学生の思考過程の解明(理論研究)と,研究2:問題解決能力育成を目指した技術科の概念設計における学習モデルの開発を行う(実践研究)。
|
研究実績の概要 |
本研究の目的は,中学生の問題解決能力を育成するために中学校技術・家庭科技術分野(以下,技術科)の設計学習における思考過程を脳波による生体情報から分析・解明し,新たな設計学習モデルを開発することである。 平成29年告示の中学校学習指導要領解説技術・家庭科編においては,中学生にものづくりを通して技術科における資質・能力を身に付けさせ,問題発見・解決能力(以下,問題解決能力)を育むことが重視された。技術科の設計学習においては,思考力・判断力・表現力等の資質・能力を身に付ける重要な学習場面として,思考過程の研究が進められている。しかし,先行研究では,質問紙やスケッチ,面接法などによる学習者の設計学習行為の思考過程の調査や検証が主体であり,設計・製作活動中の中学生の思考・心理状態を健全に育成する学習かどうかは明らかになっていない。本研究の目的が達成できたならば,問題解決能力を技術科で育成することを客観的に説明することができる。また,個に応じたより効果的な問題解決能力の育成も期待できる。 そこで,本研究の目的を達成するために「研究1:脳波を利用した技術科の概念設計における思考過程の解明」と,「研究2:問題解決能力育成を目指した技術科の概念設計における学習モデルの開発」を行う。 令和5年度(2023年度)は,研究1遂行のため,令和4年度(2022年度)の調査票の作成に向けた打合せを踏まえて,概念設計における思考過程解明に関する議論を研究分担者と行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究計画では,令和5年度(2023年度)までに「研究1:脳波を利用した技術科の概念設計における思考過程の解明」を行う予定であったが,概念設計における思考過程解明のための調査票作成や調査・分析,脳波による解明にまで至らなかったため,現在までの進捗状況を「遅れている」とした。
|
今後の研究の推進方策 |
令和6年度(2024年度)は,概念設計における思考過程解明のための調査票を作成し,中学生を対象に調査する。調査より得られたデータをもとに統計学的手法で解明する。また,令和4年度(2022年度)の発表で得られた知見を参考にしながら,脳波を利用して,技術科の概念設計における中学生の思考過程を「状態」で解明する。得られた結果をもとに,技術科の概念設計における学習モデルを開発し,中学生の問題解決能力を効果的に育むことができるか検証する。研究成果は,学会等で発表するとともに,これまでの発表も含めて論文としていく。
|