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「翻案」活動がもたらす「読むこと」の学びの促進に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K02630
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
研究機関信州大学

研究代表者

八木 雄一郎  信州大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (80571322)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2026年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード翻案 / 読むこと / 創作 / 交流・共有 / 資質・能力 / 読解力 / 交流 / 言語文化
研究開始時の研究の概要

文学的文章を扱う授業・単元において「翻案」という言語活動が国語科の学習の促進にどのような貢献をするのかを実証的に解明することを本研究では目指す。
具体的には、「翻案」活動を組み込んだ小学校、中学校、高等学校の授業単元モデルの開発をゴールとする。そのために、「翻案」をどのような手続きで行うべきか、また、どのような教材において本活動は有効に機能するか、各学校種における授業研究を通して検証していく。

研究実績の概要

①研究協力者のひとりである長野県南木曽町立南木曽中学校・山口学教諭の協力を得て、中学生の翻案活動に関する調査を実施した。具体的には「秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる」という和歌を小説に書き直すという課題を中学生に取り組んでもらい、中学生たちが元テクストの和歌をどのように解釈し小説として2次創作をするのかについて検証するための調査である。今回の調査では35例のサンプル(作品)が収集でき、現在その内容を分析中である。
②長野県国語教育学会研究会において「『読むこと』の学習の促進」と題した招待講演を行い、本研究を通して導かれた知見について、小学校・中学校の国語教員約50名を前に解説する機会を得た。そして本講演の内容の一部を論文化し「創作的・創造的行為としての『読むこと』の学習―『続き物語』の検証を通して―」と題して刊行した(コモンズ・ランガージュ『ランガージュ2』)。
③研究代表者が本務校(信州大学教育学部)において担当する講義「中等国語科指導法基礎」において、「五月雨に物思ひをればほととぎす夜深くなきていづちゆくらむ」という和歌を小説にするという言語活動を実施し、受講生約50名とともに、翻案という活動の学習効果について検証した。また、同様の活動をchatGPTにも作成させ、研究代表者がみずから作成した翻案小説と比較しながら、人間と生成AIとでは作品にどのような相違が生じるのかについて考察した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

中学生を対象にした調査の実施、講演会での研究成果の発表、論文発表による研究成果の公表など、おおむね当初の計画通りに研究を遂行することができた。

今後の研究の推進方策

中学生が作成した翻案作成の分析を通して、翻案という活動が中学生の「読むこと」の学習をどのように促進させるのかについて検証していく。検証の結果については2024年度内に学会発表を行うか、論文として公表する予定である。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2024 2022

すべて 雑誌論文 (3件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] 大学院生による教科横断を意識した授業づくりの試み -国語科・社会科・家庭科の協働による「環境コンピテンシー」の育成を目指した単元構想とその検証-2024

    • 著者名/発表者名
      八木雄一郎・篠﨑正典・福田典子
    • 雑誌名

      信州大学教育学部研究論集

      巻: 18 ページ: 188-201

    • DOI

      10.50928/0002002030

    • ISSN
      2188-5265
    • URL

      https://soar-ir.repo.nii.ac.jp/records/2002030

    • 年月日
      2024-03-31
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 創作的・創造的行為としての「読むこと」の学習 ―「続き物語」の検証を通して―2024

    • 著者名/発表者名
      八木雄一郎
    • 雑誌名

      ランガージュ

      巻: 2 ページ: 52-61

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 教科横断教育研究論に関する実践報告 -教科の横断的な学びによる授業づくりと教材開発をめざして-2022

    • 著者名/発表者名
      小野, 文子, 八木, 雄一郎, 篠﨑, 正典, 福田, 典子, 昆, 万佑子, 天谷, 健一, 村松, 浩幸, 小倉, 光明, 齊藤, 忠彦, 田島, 達也, 藤田, 育郎, 酒井, 英樹
    • 雑誌名

      信州大学教育学部附属次世代型学び研究開発センター紀要 教育実践研究

      巻: 21 ページ: 151-160

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 国語教育の内容・領域に固有な非認知能力に対する教師の評価2022

    • 著者名/発表者名
      西 一夫, 八木 雄一郎, 折川 司, 三浦 登志
    • 学会等名
      全国大学国語教育学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 「新しい」国語科に向き合う~言語生活・言語活動・言語文化~2022

    • 著者名/発表者名
      八木 雄一郎
    • 学会等名
      長野県国語教育研究協議会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 「新しい」国語科の授業作り~学習評価の面から~2022

    • 著者名/発表者名
      八木 雄一郎
    • 学会等名
      長野上水内中学校国語科研究会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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