研究課題/領域番号 |
22K02663
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 福岡教育大学 |
研究代表者 |
小田 泰司 福岡教育大学, 大学院教育学研究科, 教授 (60452702)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 小学校教育 / 社会科学習 / プログラミング教育 / プログラム教育 / 小学校社会科 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、社会科指導においてコンピュータ・ソフトウェアを用いなくても、彼らが、手順化・ループ化・分岐・抽象化・傾向化・一般化といったプログラミング的思考の操作を通して市民の行動を論理的に探究していく学習を積み重ねていけば,プログラミング的思考を育成することができるとの仮説の下で研究に取り組む。さらにこれらの成果を組み込んだ教員研修プログラムの構想を立て、所属機関のホームページで公開するまでを本研究で取り組む。
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研究実績の概要 |
本研究では,コンピュータ・ソフトウェアを用いずに,プログラミング的思考を育成する社会科指導の構想を目ざしている。社会科はコンピュータ・ソフトウェアを必ず使わねばならない教科ではない。社会科がめざす目的に直接的に寄与しないプログラミング的活動を授業に取り込んでも,社会科で取り組む必然性がない「ただの作業」にしかならない。そのため社会科で育成すべき市民(「かしこい消費者」「災害時に自立的に行動できる避難者」「思慮深く情報を活用する市民」「活動的な主権者」など)の育成に必要かどうかから,実践の可能性を検討する。 2022年度は,小学3年生を対象に,社会科の目的と接続するプログラミング的思考の育成について検討した。金銭的負担と習熟に時間がかかることをデメリットととらえて,PCとソフトを使わないことを前提としているため,対象を観察したり,イメージしたりして,チャート図を活用して表現する。単元「わたしたちのくらしとスーパーマーケット」で,児童は販売者の仕事を学びつつ,消費者としての自己の姿と期待される「かしこい消費者」像を理解できるようにした。児童に買い物をする際に取る自らの行動を想起して,「商品を探す」「商品を選ぶ」「商品をかごに入れる」「商品をかごに戻す」といった動きを「順次」「反復」「分岐」といった基本的な動きを表現させた。表現は学外でプログラミング教育を受けている児童もいたことが活動に少なからず影響していたが,成果としては満足している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1年目は附属校教員との小学校社会科でのプログラミング教育への共通認識の確立,小学3年生への実践を予定していたため,次年度に向けての研究の土台作りは果たしたものと考える。
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今後の研究の推進方策 |
今後は,小学4,5,6年生に該当する内容を基に,プログラミング教育を構想する。最終年には,研修プログラムを作成できるようにしていく。
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