研究課題/領域番号 |
22K02665
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 桐蔭横浜大学 |
研究代表者 |
井口 成明 桐蔭横浜大学, スポーツ科学部, 教授 (50940433)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 安全教育 / 指導言語 / 動作分析 / 水底衝突事故 / 学校体育 / 言語指導 / 動作変容 |
研究開始時の研究の概要 |
スポーツ指導の現場では、危険性を伴う動作を指導することが常に要求され、競技性にの向上のためしばしば安全性が軽視される現状にある。本研究は、指導現場で用いられる「言葉による指導」がどのような動作変容を学習者に促すかを、水泳の飛び込みスタートを対象に、調査することにした。
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研究実績の概要 |
基礎調査として、東京都高等学校体育連盟水泳専門部に所属する生徒およそ400名に、2023年6月に、「飛び込みスタートの危険動作を生み出す心理的状況や指導言語」を明らかにするための質問調査を実施した。この調査からスタートと危険動作との関係には、①新しいスタート動作を試すために集中していた。②指導者から泳法の助言を受けていたので、泳法に集中していた。③練習後半のスタート練習で疲労を感じていた等に大きな相関があることが明らかになった。 一般的水泳練習のメニューをみると、スタートダッシュや記録測定といった練習内容は、練習の後半に来ていることが多いことが、その指導経験から理解できた。また、練習の前半にスタート練習を導入しても、スタート以外の内容として速く泳ぐフォームについてやワンストーク目のスイムキャッチ等に気を付けていたりすると事故の発生(ヒヤリ・ハット)率が上がることがわかった。 質問調査で明らかになった危険因子についての報告を①日本安全教育学会第24回大会の一般口演で発表、②日本安全教育学会第23巻 第2号に「飛び込みスタートの危険動作を生み出す心理的状況や指導言語」という論文として発表。③「これで防げる!学校体育・スポーツ事故」第2章5項p76-85(中央法規出版)で発表した。その後、5月にこの質問調査を裏付けする飛び込みスタート実験を実施。5月は予備実験としておこなったが、顕著な差異がみられ、8月に行う予定の本実験に期待が持てた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実験に適したプールの借用に苦労している。実験で事故が起きないように水深2m程のプールを探すが、中々受け入れたいただけない。また被験者の依頼にも時間がかかっている。8月の本実験が出来れば、本研究の結末も見えてくると思われる。
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今後の研究の推進方策 |
8月に実施予定の実験では、被験者に指導者からスタートの注意以外の指導を行っていただき、指導後の深度を測定、またレースを意識させた雰囲気を練習中に出し、生徒の緊張感とレースへの集中を高めた時の深度を測定。その逆に、スタートの注意と安全配慮について指導を行った時の深度差がどの程度出るのか、本実験を行いデータを集計論文等で発表を目指す。
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