研究課題/領域番号 |
22K02674
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 石川工業高等専門学校 |
研究代表者 |
内田 伸 石川工業高等専門学校, 建築学科, 准教授 (40321426)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2026年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2025年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 木工用教材 / 間伐材 / 木工加工 / 森林組合 / 木工教材 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,周辺中学校の現状把握,教材キットの試作,試作キットの少人数体験,試作キ ット見直し,指導ガイド付きの教材キット完成までをめざしている。 近隣の一市二町の中学校6校を対象に,機材,保管スペース,授業時間数,生徒負担額,現在技術科目での取り組み内容等について,状況を把握のうえ,導入レベルの異なる3種類の教材キットの試作を行う。 3種類は,現状の取り組みに加えて,別途,短時間で導入可能な教材キットA(ベンチ座 面),現状の課題の代替えとして,限られた種類の部材で構成し,高い精度を要する部分のみ集成材を採用した教材キットB(低いベンチ)および教材キットC(スツール)である。
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研究実績の概要 |
提案対象として設定した6中学校は、使用している教科書や授業実施学年、時期、使用環境は類似しているものの、使用させている工具、教材費用にばらつきがあった。その要因は、担当している教諭の「技術」担当歴に大きな差があり、「技術」の授業を担当したこと自体が1年目、2年目という実態があった。結果、当初提案しようと考えていた家具製作に用いる水準を再検討する必要があると判断した。また生徒一人当たりの教材費も1000~4000円と開きも、その授業水準の結果であることが判明した。 また確認項目のうち、授業で「使用させている工具」については、指導教諭の経験値と判断により、学校では所有している工具を、使用させていない可能性がある。共通している工具を基本とし、教材活用者が、経験や作業環境、道具に応じて、異なる水準の加工技術を組み込むことが可能なモデルを念頭に、当初考えていたモデルの修正を検討した。しかし、授業時間に制限があることから、どの程度までの応用を想定するのか検討するため、調査中、最も応用的で高度な水準と思われる取り組む事例を参考とした。具体的には、ノミを用いて仕口を作成させていることや、電動ドライバーや電動ヤスリのほか、切断系の電動工具を利用させていることである。これらは、限られた時間内で実行するための効率化のための工具と、時間を要する手作業の両立のためだとわかった。また同等の工具や、同等の作業環境や作業途中の保管場所への配慮も重要であると判断した。 モデルの単純化と規模縮小化を模型で検討し、おおむね修正できたと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
初年度の中学校連携教諭が遠方地(海外)への転職につづいて、担当教諭が専門外であったり、初めて担当しているケースなど「技術」担当者の経験値差が使用している工具にも如実に表れており、モデル検討時の、配慮すべきポイントの見直しが必要となったことにある。また実際の教材費の価格帯が1000~4000円程度に対して、ウッドショックの影響で高騰した国産材価格が高止まりしており、1学年分60~90程度の発注数では、割高となることは避けられず、家具自体の小規模化も加えて検討することとなった。試作前のモデル再検討に時間を要した。 加えて協力中学校の1校が2024年1月の能登半島地震の影響を受けているため、配慮することとしたい。
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今後の研究の推進方策 |
当初、短時間で導入可能な教材キットA(ベンチ座面),現状の課題の代替えとして,限られた種類の部材で構成し,高い精度を要する部分のみ集成材を採用した教材キットB(低いベンチ)および教材キットC(スツール)を想定していた。特にキットAは、個人制作ではなく、間伐材に触れることを目的にクラスで1つ程度の想定モデルだった。費用面を考えると扱う材料の種類は減らす必要があり、キットBとキットC を見直し、1つのモデルで、指導水準、木工水準の段階として、3段階を開発したい。 よって本年度は、制作に伴う工具や加工技術の水準に応じた3段階程度のモデルを、間伐材を購入し、同じ道具を用いて実物サイズの試作品を作成する。 試作品の実物を教諭に見ていただき、意見のフィードバックを行いたい。
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