研究課題/領域番号 |
22K02675
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
新谷 ますみ 弘前大学, 教育学部, 准教授 (40803896)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2026年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 養護教諭 / 保健師 / 専門職養成教育 / 連携 / 資質能力 / 育成指標 / 専門職連携教育 |
研究開始時の研究の概要 |
近年の若年層の自殺、いじめや不登校等、児童生徒の健康課題への学校保健および地域保健取組の中核を担う専門職は、養護教諭と保健師である。青森県内地域の子どもの健康に関わる養護教諭と保健師の連携実践を調査し、連携した活動における連携促進要因と阻害要因を分析し、両職が連携・協働するための資質能力を明確にする。結果を活用し、連携資質能力の向上を目指した養成教育における「専門職連携教育プログラム」を開発することを目的とする。両専門職を志望する大学生への試行と大学卒業後の追跡調査を通してプログラムの教育効果を検証し、改善を行う。本研究の遂行により、高等教育の質的向上に貢献する。
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研究実績の概要 |
本年度、児童生徒の健康課題に対する養護教諭と保健師の取組の実態と連携課題を明確化し、両専門職の連携・協働の資質能力の向上のための「専門職連携教育プログラム」を開発することを目的として【調査1】及び先行研究分析を実施した。 【調査1】青森県内地域の養護教諭と保健師の連携・協働体制の実態と課題の明確化を目的として、青森県内の養護教諭と保健師が連携・協働している保健活動の実施状況を調査した。両職の思考及び連携実態と課題を質的に分析し、連携促進要因・連携阻害要因の明確化、両職が連携・協働するためにどのような資質能力が必要かについて考察を進めた。また、各専門職の資質能力育成指標を分析し、「連携・協働」に関する資質能力がどのように取り上げられているのかを明らかにした。育成指標や先行研究から、どのような学修プログラム(教育目的、教育内容、評価方法など)が必要かを検討した。 「専門職連携教育プログラム」の妥当性を高めるため、先行研究で指摘された4つの課題を検討している。(~現在進行途中)課題①職種に関する体系的な学修…対象学年、時期、何時間の学習が適切かを含めて養成教育カリキュラム体系の中でのプログラムの位置づけを検討している。課題②教育現場に即した事例設定…実際に連携・協働した実践事例を基にケースメソッド教材を作成している。課題③共同学習の実現…研究者の所属機関である弘前大学教育学部養護教諭養成課程及び医学部保健学科の学生の共同学習としてプログラムを実施。課題④評価指標の検討…評価指標を海外のIPE評価指標や国内の先行研究を踏まえて日本の専門職養成システムに沿った学生自己評価項目の作成と妥当性の検討を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和4年度各自治体の養護教諭と保健師の連携実践についてフィールド調査予定であったが、各自治体の連携活動が制限されていたため、フィールド調査対象となる連携実践事例を収集することができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度は、令和4年度計画のフィールド調査を並行して、各専門職養成教育において、連携に関わる資質能力の向上を目指した学修プログラムの試案を作成し、後期に実施する。また、各自治体のフィールド調査から得た連携実践についてまとめ、結果の一部を学会発表する。
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