研究課題/領域番号 |
22K02689
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
|
研究機関 | 聖徳大学 |
研究代表者 |
宇佐美 尋子 聖徳大学, 心理・福祉学部, 准教授 (30581962)
|
研究分担者 |
湯原 裕子 聖徳大学, 心理・福祉学部, 講師 (50882213)
横井 葉子 聖徳大学, 心理・福祉学部, 准教授 (10743255)
小林 芳枝 聖徳大学, 心理・福祉学部, 教授 (40759396)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 養護教諭 / 多職種連携 / スクールソーシャルワーカー / スクールカウンセラー / コンピテンシー / フォーカスグループインタビュー / ルーブリック / 教育モデル |
研究開始時の研究の概要 |
多職種連携による教育相談体制づくりが求められる現在,連携の中核を担う養護教諭の連携の実践力を養う系統的な多職種連携教育が必要である。本研究では,若手養護教諭の多職種連携における課題(困難)を解明した上で,課題解決に有効に機能するコンピテンシーの尺度とルーブリックを開発し,ルーブリックを用いた養護教諭養成機関における多職種連携教育モデルを構築することを目的とし,2022年度は「若手養護教諭の多職種連携における課題の明確化」,2023年度は「若手養護教諭の多職種連携コンピテンシ-尺度の開発」,2024・2025年度は「養護教諭の多職種連携教育プログラムの策定と評価」を行う。
|
研究実績の概要 |
2023年度は、昨年度に明確になった「若手養護教諭の多職種連携における課題」を踏まえて、「多職種連携において必要な力(コンピテンシー)を明確化し、測定尺度の開発を行うこと」が研究課題であった。そのために、2023年1月~2月に入職5年以内の関東圏の若手養護教諭8名、スクールソーシャルワーカー5名及びスクールカウンセラー5名に実施したインタビュー調査のデータの分析を行った。 その結果、若手養護教諭の自覚している多職種連携における課題として、「情報共有を促進するために個人や組織に働きかけること(情報共有のために主体的に働きかける力等の不足)、「養護教諭の専門職としての自律性を発揮すること(他職種の専門性の理解等の不足)」「連携体制の整備と専門職をコーディネートすること(管理職の考え方に対処する力等の不足)が抽出された。また、スクールカウンセラー及びスクールソーシャルワーカーが捉える若手養護教諭の多職種連携における課題として、「一人職の孤立のしやすさ成長しづらさ(一人職であるがゆえの専門性の発揮不足)」や「メンタルヘルスマネジメント(メンタルヘルスマネジメント力の不足)」などが抽出され、これらの研究成果を『聖徳大学研究紀要34』に発表した。 さらに、これらの課題に対応する「多職種連携において必要な力(コンピテンシー)」として、「コーディネート力(俯瞰的な立場での調整力)」、「コミュニケーション力(コミュニケーションスキル、対話的な発信力など)」、「専門的な対応力(アセスメント力、専門性を発揮した主体的な対応力など)」などが抽出され、この研究成果を『第31回日本養護教諭教育学会』において発表した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
多職種連携において必要な力(コンピテンシー)を明確化することはできたが、そのコンピテンシーの尺度の作成及び研究倫理申請の手続き等の調査準備に時間を要したことから、測定尺度の開発につなげることができなかったため。
|
今後の研究の推進方策 |
2024年度は、若手養護教諭の多職種連携コンピテンシーをもとに、測定尺度の開発と養護教諭の多職種連携教育プログラムの策定をすることを研究課題とする。若手養護教諭の多職種連携コンピテンシー尺度の暫定項目を選定し、暫定項目尺度及び,当該尺度の信頼性・基準関連妥当性を検討するための関連尺度を含んだ質問紙調査を実施し尺度開を行うとともに、コンピテンシーに基づいた多職種連携教育プログラムの検討を行う。
|