研究課題/領域番号 |
22K02690
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 芝浦工業大学 |
研究代表者 |
相原 総一郎 芝浦工業大学, 教育イノベーション推進センター, 教授 (30212351)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | Institutional Research / 学生調査 / 教育の質保証 / 教学マネジメント / 全国学生調査 / 大学評価 / 中期目標・中期計画 / 国際比較 / ダッシュボード / データの可視化 |
研究開始時の研究の概要 |
教育の質保証や教育改善に活用する学生調査について研究する。本研究の学生調査には、大学生、卒業生、雇用者等の調査や大学が管理する学生情報を含む。そして、海外での学生調査の活用についても研究する。 学生調査の資料はインターネットや訪問調査で収集する。調査データは、統計ソフトやBIツール、ダッシュボードを活用して学内外へのフィードバックや調査結果の情報公表をする。また、AI技術を用いた学生調査の研究動向を調査する。
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研究実績の概要 |
2023年の研究実績は以下のようである。 第1に、学生調査の国際比較研究に関してはアメリカの学生調査から全国的な集計データベースの活用について研究した。アメリカの中等後教育総合データシステム(Integrated Postsecondary Education Data System: IPEDS)、大学スコアカード(College Scorecard)、そして中等後教育データ・パートナーシップ(Postsecondary Data Partnership: PDP)の発展を調査した。研究成果はMJIR2023(於:神田外国語大学, 2023年11月17日)に発表し、論文にまとめた。タイトルは「アメリカの大学における学生集計データの活用―中等後教育データ・パートナーシップへの展開―」である。 第2に、大学が管理する学生情報に関してはBIツールを用いてダッシュボードを作成した。具体的にはBIツール(Exploratory)で2023年夏期実施の留学・研修プログラム評価のダッシュボードを作成した。DXの進展により、学生調査の結果はBIツールを用いたダッシュボードによる公開が増えている。 第3に、大学評価に関連してテキスト計量分析の手法を用いた研究を進めた。具体的には国立大学の第4期中期目標・中期計画前文を分析した。研究成果は14th International Congress on Advanced Applied Informaticsや日本高等教育学会第26回大会(於:千葉大学, 2023年6月10日)で発表し、論文にまとめた。 本研究の成果から、日本の学生調査での利用を想定した調査項目や評価指標の作成、学生調査での利用について示唆が得られた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
第1に学生調査の国際比較に関しては、米英豪の全国学生調査の国際比較ができる研究成果の蓄積ができた。第2にダッシュボードを用いて、学生調査や質的データの分析結果の可視化と共有が可能になった。但し、コロナ禍後の物価高や円安の影響があり、中国について学生調査による大学教育の質保証や教育改善に関する研究は遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は大学教育の質保証と教育改善について研究成果を米英豪の全国学生調査の国際比較について学会等で発表し、論文にまとめる。また、BIツール(Exploratory)を用いた学生調査の結果等のダッシュボードの共有を試みる。ダッシュボードの共有によりPDCAサイクルがまわり、学生調査を教育改善に活用できると思われる。また、テキストデータの利用にも着手する。なお、米英豪の学生調査の研究に比して中国の研究は遅れている。この点は、中国の研究者と協力することで研究を推進する。
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