研究課題/領域番号 |
22K02691
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
伊東 辰彦 順天堂大学, 国際教養学部, 特任教授 (40245668)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | リベラルアーツ教育 / ファカルティー・デベロップメント / 大学初年次教育 / 学際的FDプログラム / プログラム評価 / 国際的FDワークショップ |
研究開始時の研究の概要 |
人的・経済的資源及びリベラルアーツ教育の歴史が必ずしも十全ではない日本の大学において、学生の主体的な学びを充足させるために、どのようなFDを、どのように策定し運営すべきかを論じ、またその結果をいかに教育実践と結びつけ、その評価方法を設定し、リベラルアーツ教育促進への提言を行うことを目指す。その果実を、学内外でのワークショップや教員交換プログラムなどを通して発信すると共に、大学を生態学的システムとして捉え、大学全体(マクロシステム)ープログラム(メゾシステム)ー授業(ミクロシステム)というシステム論的視点からFDを位置づけ、プログラム、実践、評価を連結させる点が本研究の独自性であり創造性である。
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研究実績の概要 |
2023年3月24日午前9時より12時半まで、順天堂大学において国際シンポジウムを実施した。国際基督教大学から2名の講演者(心理学及び法学)、スタンフォード大学より1名の講演者(大学初年次教育担当)を遠隔参加で招き、順天堂大学国際教養学部の教員の参加協力を得て、研究代表者が司会役を務め、日英両語で活発な意見交換を行なった。それに先立って、当学部の2名の教員に、研究協力者として同志社大学及び東北大学を訪問してもらい、リベラルアーツ教育とファカルティー・デベロップメントの実情に関して聞き取り調査と資料収集をしておいた。こうした企画により、国内のリベラルアーツ教育の現状、海外の実情を、学部全体である程度共有することが出来た。さらに、シンポジウムで得られた情報を前提として、同日実施した、順天堂大学のファカルティー・デベロップメント会議での議論を円滑に進めることが出来たと考えている。こうした作業を継続して行うことで、2024年度実施予定の国際シンポジウムにおいて総括をする準備が整うと思われる。 なお、当日の3人の講演者の講演題目は以下の通りである。 (1)「リベラルアーツ教育の理想と現実の狭間: 教学改革を超えて(The Dark Side of Liberal Arts Education in the Post-Pandemic Higher Education)」、(2)「リベラルアーツの法学:現場からの報告」、(3)"Stanford University’s Perpetual Challenge of Curriculum Reform for a Liberal Arts Education: A Recent Set of Answers in the Civic, Liberal, and Global Education (COLLEGE) Curriculum"
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究代表者が2022年度前半に病気で長期入院することになり、当初の計画が半年程度遅れている。この遅れは、2023年度中に十分に取り戻せる予定である。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度後半に、研究協力者2名に国内の2大学を訪問してもらい、本年2023年度前半、さらにいくつかの国内の候補地を手分けして訪問し、情報を収集する予定である。その後、あるいは同時に、国外の大学および研究機関(英語圏、中国語圏、スペイン語圏、オランダ語圏、アフリカ諸国を予定)に研究協力者を派遣し、海外におけるリベラルアーツ教育の実態と、それぞれのファカルティー・デベロップメントの現状についての資料、情報を収集する予定になっている。それらの調査結果を踏まえて、2024年度に国内、海外の研究者を順天堂大学に招待し、国際シンポジウムを開催する予定である。
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