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地域の求める医師像をアウトカムとした地域医療とプライマリ・ケア教育の確立と検証

研究課題

研究課題/領域番号 22K02692
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09050:高等教育学関連
研究機関帝京大学

研究代表者

大久保 由美子  帝京大学, 医学部, 教授 (80287317)

研究分担者 堀田 晶子  帝京大学, 医学部, 講師 (20534895)
石川 ひろの  帝京大学, 公私立大学の部局等, 教授 (40384846)
紺野 久美子  帝京大学, 医学部, 講師 (80510388)
金子 一郎  帝京大学, 医学部, 准教授 (50297123)
田中 篤  帝京大学, 医学部, 教授 (20365935)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2026年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
キーワード医師像 / 地域医療 / プライマリ・ケア / 医学教育 / 医療職コミュニケーション / シミュレーション学修
研究開始時の研究の概要

医師は頭脳労働と感情労働を強いられる医療専門職である。医学や医療の進歩により学ぶべき領域が年々膨大になり、知識を応用し目の前の患者の問題を的確に発見し解決する方法を瞬時に行う医師の責任は重大である。医学的に最善の判断を行うために必要となる知識は座学で学ぶことが出来るが、人を対象とし対話や診察により情報を得て、患者を取り巻く社会的要素を考えながら的確な判断を行うことは難しい。
本研究は患者、患者家族、地域医療実習協力機関、医学生・学生医、教員への調査をもとに地域医療およびプライマリ・ケア教育のアウトカムを策定し、ICT技術を用いた能動的学修を実践し、その教育効果を検証するものとなる。

研究実績の概要

医学生は共用試験実施評価機構による知識、態度、技能の試験に合格すると学生医となり、主に大学病院の入院患者を対象とした臨床実習を行う。大学病院は高度に専門化した医療機関であり、学生医が自ら問題発見・解決する機会は稀である。「多様なニーズに対応できる医師の養成」を達成するためには、地域医療や地域包括ケアシステムを意識した教育の推進が必要で、地域医療の基盤となるプライマリ・ケアの教育の充実も喫緊の課題である。地域医療実習やプライマリ・ケア教育の定義はなく、その教育方法と評価法は確立されていない。本研究は学生医が、基礎医学・臨床医学とともに社会医学・心理学・倫理学・医療経済学の視点を持った問題発見・解決能力を修得するために、学修成果(アウトカム)を点検し、社会が求める医師像をアウトカムとする地域医療とプライマリ・ケア教育の教育技法、評価方法を確立し、検証することを目的とする。
医師は頭脳労働と感情労働を強いられる医療専門職である。医学的に最善の判断を行うために必要となる知識は座学で学ぶことが出来るが、人を対象とし対話や診察により情報を得て、患者を取り巻く社会的要素を考えながら的確な判断を行うことは難しい。本研究は患者、患者家族、地域医療実習協力機関、医学生・学生医、教員への調査をもとに地域医療およびプライマリ・ケア教育のアウトカムを策定し、教育を実践し、その教育効果を検証するものとなる。
研究内容は実習協力医療機関・一般市民・大学教員・学生への調査、地域医療およびプライマリ・ケアのアウトカム・評価方法・教育技法の策定、プライマリ・ケア教育としてのシミュレーション学修、実習協力医療機関での地域医療実習と学生医の評価、学修効果の解析から成る。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究を遂行するにあたり、COVID-19の拡大に伴う医療環境の変化に伴い、医学教育のあり方、学生の臨床実習の形態の変化が余儀なくされた。研究計画の見直しが必要となったために研究が遅れていた。
大学内で新たな講座が発足し、医学教育学講座として独立した。COVID-19により中断していた地域医療実習の指導者との交流会を復活させ、新組織による実行可能性のある研究計画を練り直している。

今後の研究の推進方策

再開した地域医療実習の受け入れ先および指導者への調査および学生のニーズを調査する。学内のみでなく、全国の地域医療実習および研修についての状況および問題点を明らかにし、共有するため、2024年8月に帝京大学板橋キャンパスで開催する第56回日本医学教育学会大会で大会特別企画「地域医療実習・研修で学生・研修医・指導医は何を学ぶのか」を開催し、情報収集と情報発信を行う。
得られた情報をもとに学内で実施可能な研究計画を決定する。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (21件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (20件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 帝京大学医学部における新型コロナウイルス感染症の影響下での医学教育・臨床実習 ~コロナ禍での教育の現状とさらなる教育改良に向けた取り組み~2022

    • 著者名/発表者名
      冲永寛子、大久保由美子、田中篤、金子一郎、渡邊清高
    • 雑誌名

      医学振興

      巻: 91 ページ: 21-25

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] 多職種連携で考えるワーク・ライフバランスと1年生が求める相談相手2023

    • 著者名/発表者名
      大久保 由美子, 大滝 恭弘, 安達 三美, 酒本 瑞姫, 藤原 優子, 中村 英里, 大谷 浩樹, 増山 里枝子, 臼井 千惠, 帝京大学男女共同参画推進委員会
    • 学会等名
      第55回日本医学教育学会大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] コロナ禍の臨床実習においてICTを活用した実習日誌のファイル共有による振り返りとフィードバックの効果2023

    • 著者名/発表者名
      菊地 弘敏, 山村 朋子, 阿部 浩一郎, 大久保 由美子, 塚本 和久, 大胡 惠樹
    • 学会等名
      第55回日本医学教育学会大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 医学部学生の医療面接実習教材としてのAI模擬患者開発2023

    • 著者名/発表者名
      堀田晶子、大久保由美子、紺野久美子
    • 学会等名
      第6回帝京大学研究交流シンポジウム
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 第56回日本医学教育学会大会の主催に向けて2023

    • 著者名/発表者名
      大久保由美子、冲永寛子
    • 学会等名
      第6回帝京大学研究交流シンポジウム
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] Intsitutional Researchで得られるビッグデータのAI解析を基盤とした教育プログラム開発2023

    • 著者名/発表者名
      堀田晶子、大久保由美子、渡邊清高
    • 学会等名
      第6回帝京大学研究交流シンポジウム
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 医療人としての基礎力とキャリアプランニングを向上させる教育の開発とその検証2023

    • 著者名/発表者名
      大久保由美子, 紺野久美子、堀田晶子、髙田真二, 中村英里, 藤原優子, 大滝恭弘, 酒本瑞姫, 大谷浩樹, 増山里枝子, 臼井千恵, 鈴木俊英, 丸山桂司
    • 学会等名
      第6回帝京大学研究交流シンポジウム
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] メノポーズ研究プロジェクト ―メノポーズを科学し、生涯働きやすい社会をつくるために―2023

    • 著者名/発表者名
      井上まり子, 大久保由美子, 大谷浩樹, 齋藤智恵, 堂後京子, 平澤孝枝, 山本秀樹, 飯山由起子, 関屋晴子, 松岡みどり
    • 学会等名
      第6回帝京大学研究交流シンポジウム
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 当院6年間の全測定データを用いた脂質関連検査値に対するCOVID-19の影響分析2023

    • 著者名/発表者名
      江戸直樹、澤智博、内野卓也、宇野希世子、宇野健司、盛田幸司、大久保由美子、石川敏夫、坂本哲也、寺本民生、塚本和久
    • 学会等名
      第55回日本動脈硬化学会総会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 当院における糖尿病薬物療法の変遷について2023

    • 著者名/発表者名
      神保佳穂、神保彰寛、飯郷徹、柴山瑠里子、関口徹、伴光帆奈美、眞弓大輝、佐山遥平、鈴木崇史、中島利菜、石渡千聖、内野卓也、江戸直樹、宇野健司、盛田幸司、大久保由美子、石川敏夫、塚本 和久
    • 学会等名
      第96回日本内分泌学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 高Ca血症の迅速な是正を要した原発性副甲状腺機能亢進症の3症例2023

    • 著者名/発表者名
      神保彰寛、神保佳穂、飯郷徹、関口徹、柴山瑠里子、中島利菜、佐山遥平、石渡千聖、鈴木崇史、内野卓也、石田剛、池田達彦、宇野健司、盛田幸司、大久保由美子、塚本和久、石川敏夫
    • 学会等名
      第96回日本内分泌学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] TRβ遺伝子R438Hのヘテロ接合性変異を認めた甲状腺ホルモン不応症の1例2023

    • 著者名/発表者名
      石渡千聖、村上舞子、飯郷徹、神保佳穂、神保彰寛、関口徹、佐山遥平、内野卓也、宇野健司、盛田幸司、大久保由美子、塚本和久、石川敏夫
    • 学会等名
      第96回日本内分泌学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 1年次に多職種連携で学ぶワーク・ライフバランスによるキャリアプランの変化2022

    • 著者名/発表者名
      大久保 由美子, 大滝 恭弘, 安達 三美, 酒本 瑞姫, 藤原 優子, 中村 英里, 大谷 浩樹, 関 玲子
    • 学会等名
      第54回日本医学教育学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 医療人としての基礎力とキャリアプランニングを向上させる教育の開発とその検証2022

    • 著者名/発表者名
      大久保由美子, 髙田真二, 中村英里, 藤原優子, 大滝恭弘, 酒本瑞姫, 大谷浩樹, 増山里枝子, 臼井千恵, 鈴木俊英, 丸山桂司
    • 学会等名
      第5回帝京大学研究交流シンポジウム
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] メノポーズ研究プロジェクト ―メノポーズを科学し、生涯働きやすい社会をつくるために―2022

    • 著者名/発表者名
      井上まり子, 大久保由美子, 大谷浩樹, 齋藤智恵, 堂後京子, 平澤孝枝, 山本秀樹, 飯山由起子, 関屋晴子, 松岡みどり
    • 学会等名
      第5回帝京大学研究交流シンポジウム
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] Final Outcomes of the Successful Cooperation on the Development of the University-StandardizedBasic Life Support (BLS) Skill Test2022

    • 著者名/発表者名
      Ichiro Kaneko, Yumiko Okubo, Yasuo Takeuchi, Keiji Maruyama, Koichiro Abe, Kumiko Konno
    • 学会等名
      AMEE2022
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] CC-EPOC(卒前学生医用臨床教育評価システム)導入期における課題抽出とマニュアル策定による臨床実習の活性化2022

    • 著者名/発表者名
      渡邊 清高, 髙田真二, 山田昌興, 小尾俊太郎, 河野肇, 時崎暢, 三澤健之, 田中篤, 大久保由美子
    • 学会等名
      第54回日本医学教育学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] コロナ禍の臨床実習におけるファイル共有による実習日誌の効果2022

    • 著者名/発表者名
      菊地 弘敏, 阿部 浩一郎, 大久保 由美子, 塚本 和久
    • 学会等名
      第54回日本医学教育学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] オンライン形式で開催された医学部Faculty development (FD)における医師のプロフェッショナリズムに関する教育成果2022

    • 著者名/発表者名
      金子一郎, 髙田真二, 菊地 弘敏, 田中篤, 渡邊清高, 竹内保男, 大久保由美子
    • 学会等名
      第54回日本医学教育学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 時間経過による医学部学生の胸骨圧迫能力保持の検証2022

    • 著者名/発表者名
      竹内保男, 丸山桂司, 大久保由美子, 金子一郎, 坂本哲也, 森村尚登
    • 学会等名
      第54回日本医学教育学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 帝京大学4学科における胸骨圧迫スキルの修得度比較2022

    • 著者名/発表者名
      松田貴美子, 中村英里, 竹内保男, 中村康宏, 村上勲, 大久保由美子, 金子一郎, 丸山桂司
    • 学会等名
      第54回日本医学教育学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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