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教学マネジメントにおける学部長等のミドルリーダーシップ研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K02698
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09050:高等教育学関連
研究機関北陸大学

研究代表者

山本 啓一  北陸大学, 経済経営学部, 教授 (30341481)

研究分担者 吉村 充功  日本文理大学, 工学部, 教授 (10369134)
大森 昭生  共愛学園前橋国際大学, 国際社会学部, 教授 (20289812)
成田 秀夫  桐蔭横浜大学, 教育研究開発機構, 特任教授 (70848770)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード教学マネジメント / リーダーシップ / 大学教育改革 / ミドルリーダー教員 / 研修プログラム開発 / 学位プログラムのマネジメント / 教員のリーダーシップ開発 / 高等教育論 / リーダーシップ研究 / ミドルリーダー
研究開始時の研究の概要

本研究は、学部長を代表とする大学教員のミドルリーダーシップに焦点を当て、ミドルリーダーの育成方法等、実践に資する知見を得ることを目的とする。そのために、国内大学の調査を通じて、ミドルリーダーを取り巻く課題を整理し、ミドルリーダーに求められるマインドセットや資質能力を明らかにする。また、ミドルリーダーを対象とした研修プログラムを開発し、ガイドブック「学部長の教科書」の作成といった成果物につなげる。

研究実績の概要

当該年度において、本研究では、大学におけるミドルリーダーの現状調査とミドルリーダーのあるべき役割について、リーダーシップとマネジメントの2つの角度から措定を行った。具体的には公開研究会やミドルリーダーに直接研修を実施する中で、予備アンケートおよびヒアリングを実施した。アンケートは前年度に実施したものも含めて約100名に予備アンケートを行った。ヒアリングでは、20名のミドルリーダーに「現実」に課せられているタスクについて聞き取り、実態を把握するとともに、より詳細な調査に向けてアンケートとヒアリングの質問紙をバージョンアップさせた。
今年度は、定期的に開催している公開研究会に関しては、芝浦工業大学「理工学教育共同利用拠点」との共催となり、80名を超える参加者となった。その他、大学教育研究フォーラムでの企画セッション「ミドルマネジメント教員の FD とは?」や、New Education Expo2023において「ミドルマネジメント・ リーダーシップの 重要性」というセッションを担当するなど、本テーマに関する関心が年々高まっていることを感じることができた。
並行して、ミドルリーダー育成のための研修プログラムの開発に着手した。ミドルリーダーを育成するための制度のあり方について、大学関係者へのヒアリング調査を実施し、示唆を得た。その結果、学位プログラムの責任者として期待される教育改革や組織開発の内容や方法について、「リーダーシップ」面と「マネジメント」面に分けることが有益であることがわかり、2つのアプローチにもとづくミドルリーダー教員への研修プログラムを完成させ、ミドルリーダー向けのプログラム案を作成し、一部の大学での試行を開始した。
また、ミドルリーダー自身が参照できる教科書・ガイドブックとして「学部長の教科書」の概要を作成し、公開に向けた準備を進めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本研究では、当初の計画に沿って、ミドルリーダーの現状調査と理想像の措定、およびそのギャップを埋めるための方策の検討を進めてきた。しかしながら、途中で問題設定の修正等が必要となり、これまでの調査やヒアリングは、「予備調査」として位置づけることになった。そのため、調査やヒアリングが予定通りに実施できず、若干の遅れが生じている。
具体的には、全国100校のミドルリーダー300人へのアンケート調査については実施可能な段階まで至ったが、今年度の研究成果に基づき、質問内容を大きく変更することになった。そのため、今後実施することとしたい。また、注目すべきミドルリーダー40人へのヒアリング調査は、約20人分が終了したが、大学数がまだ少なく、より多くの調査が必要となる。トップリーダーと現場教職員へのアンケート調査は計画通り実施できている。
一方、海外のミドルリーダー育成に関する研究については、参考文献を収集しその内容を調査した。ただし、海外の大学の「ミドル(Dean, Provost等)」は、予算、権限、責任の大きさについて、国内のミドル教員が置かれている状況とは全く比較にならないことが明らかになり、海外事例は参考程度に留めることとした。
国内の公開研究会は順調に開催できており、課題と解決策の提示・議論を継続している。ただし、まとめの段階には至っておらず、制度改革に関する提言の取りまとめは来年度に持ち越しとなる見込みである。
ミドルリーダー育成の研修プログラムについては、トップリーダー育成研修の知見を活かしたプログラム案を作成し、一部の大学での試行を開始した。ただし、本格的な実施と効果検証は来年度以降に行う必要がある。「学部長の教科書」は概要を作成し、執筆を進めているが、公開までにはさらに時間を要する状況である。

今後の研究の推進方策

本研究の目的を達成するため、残された期間で以下の方策を講じていく。
第一に、ミドルリーダーへのヒアリング調査を再開し、可能な限り対面での実施を図る。オンラインも活用しつつ、当初目標の40人分の調査を完遂する。また、当初はミドルリーダーに求められる資質や能力についての分析を進めるためであったが、資質能力よりも、ミドルリーダーが置かれた状況と課題認識、さらには解決方法の認識等に焦点を変更して、アンケート調査のリニューアルを行い、ミドルリーダーの現状について明らかにしていく。
第二に、トップリーダーと現場教職員へのヒアリング調査を加速し、目標サンプル数の確保を目指す。対面での実施が難しい場合は、オンラインも積極的に活用する。
第三に、ミドルリーダー育成の研修プログラムについて、試行の結果を分析し、改善を図る。次年度以降の本格実施に向けて、プログラムの内容と運営方法を確立する。
第四に、「学部長の教科書」の執筆を加速し、年度内の公開を目指す。
これらの方策を通じて、研究目的の達成に向けて着実に前進できるよう、研究体制を強化していく。特に、研究代表者のリーダーシップのもと、研究分担者間の連携を密にし、情報共有と相互支援を図る。また、必要に応じて、研究協力者の助力を得ながら、効率的かつ効果的な研究の推進を目指していく。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 2023 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (2件)

  • [学会発表] ミドルマネジメント教員のFDとは?2024

    • 著者名/発表者名
      山本 啓一,成田 秀夫,大森 昭生,吉村 充功
    • 学会等名
      第30回大学教育研究フォーラム
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 全学プログラム責任者の立場から考えるミドルリーダーシップ-地域連携教育を事例として-2023

    • 著者名/発表者名
      吉村充功
    • 学会等名
      第29回大学教育研究フォーラム
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [備考] 第4回大学リーダーシップ公開研究会「学長のビジョンとミドルの役割ー教学マネジメントのタテとヨコ」

    • URL

      https://sites.google.com/view/college-leadership/20230715

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [備考] 大学リーダーシップ研究会

    • URL

      https://sites.google.com/view/college-leadership/top

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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