研究課題/領域番号 |
22K02723
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
|
研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
森 茂久 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (10190993)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | バーチャル早期体験実習 / バーチャル病院見学 / 早期体験実習 / バーチャル実習 / ポストコロナ |
研究開始時の研究の概要 |
早期体験実習は医学教育において重要な役割を果たしてきたが、新型コロナウイルス感染の影響で従来の対面の形では実施が難しい状況にある。複合型バーチャル早期体験実習を構築して、その教育効果を解析することにより、教育効果の高い実習、臨床場面を抽出し、リアル実習に代わる高い教育効果を持つバーチャル早期体験実習を創出することが目的である。VR(仮想現実)、AR(拡張現実)などIT技術を利用して、現実感覚に近い画像視聴と、遠隔医療面接とシミュレーターによる実技体験などを組み合わせて複合型バーチャル病院実習を構築する。アンケート、 レポートなどを解析し、臨床実習につながる有効な早期体験実習の構築に役立てる。
|
研究実績の概要 |
本研究の目的は、コロナ禍での対面授業に代わるバーチャル早期体験実習の経験から、学生の満足度が高く、教育効果が高いバーチャル早期体験実習の内容、臨床場面を学生アンケートにより抽出し、それらの画像、動画を元に、VR (仮想現実)、AR(拡張現実)などの最先端IT技術を利用して、現実感覚に近い画像視聴と、 さらに遠隔医療面接とシミュレータによる実技体験を組み合わせた、新しい複合型バーチャル病院実習を構築し、より教育効果の高い様々なバーチャル早期体験実習シリーズを創出することにある。 令和4年度の実施計画では、3年次は年4回予定される診療科実習のうち、前半は遠隔でのバーチャル病院実習を主体として予定し、後半は実際に病院に入るリアル病院実習を、4年次は年4回予定される診療科実習のうち、前半はバーチャル病院実習、後半はリアル病院実習を予定し、実習終了後にアンケート調査を実施し、バーチャル病院実習とリアル病院実習を比較する計画であった。実際には文科省からできるだけ対面授業に戻すことを指導されていたため、令和4年度は本学においてもバーチャル実習を、可能な限りリアルの実習に戻す方針となった。このため、3、4年次のバーチャル早期体験実習を実施しなくなり、同一の学年、同一のユニットでバーチャル実習とリアル実習を比較する教育研究の計画の変更が必要となった。 また臨床現場での動画撮影のためにアクションカメラを含むビデオカメラ類を購入して動画撮影の準備をしたが、新型コロナウイルス感染症拡大のため、病院内での動画撮影が難しくなり、購入したパソコン、ハードディスクを用いて画像編集を含めた計画が大幅に遅れた。 VR (仮想現実)、AR(拡張現実)などのIT技術を基本的な理解を進め、その応用について他施設の専門家と相談することで、応用の検討を行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍の中でも教育の機会を十分確保するという観点から、遠隔授業をできるだけ対面授業に戻すことを文科省より指導されていた。令和4年度の本学の教育方針の検討により、遠隔授業としてバーチャルで実施していた実習を可能な限り、対面で実施するリアルの実習に戻す方針となった。このため3、4年次に複数回実施する早期体験実習としての診療科実習で、バーチャル早期体験実習が実施しなくなり、同一学年、同一授業内で、バーチャル実習とリアル実習を半々で行う形の教育研究の計画に変更が必要となった。このため倫理審査委員会への研究申請も計画していたが、途中で申請準備が中断となった。
|
今後の研究の推進方策 |
本研究で重要なポイントの一つは、早期体験実習として行うバーチャル実習とリアル実習の比較である。令和5年度の大学の教育方針は、対面でのリアル実習を基本とすることになった。その方針で計画された臨床系実習に合わせて、バーチャル実習とリアル実習の比較を行うための計画を立案中である。バーチャル早期体験実習の候補として1、2年次で実施した病院見学実習、医師業務見学実習などのバーチャル実習を基本として、その後3、4年次に実施する診療科実習、チーム医療実習などのリアル早期体験実習との比較を行う形に変更する。このような方針で計画を詳細に検討し、それを元に倫理審査委員会への審査申請の準備を再開する予定である。
|