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ICTを活用した仮想学習スペース「バーチャルコモンズ」とその評価システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K02729
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09050:高等教育学関連
研究機関京都橘大学

研究代表者

多田 泰紘  京都橘大学, 経営学部, 専任講師 (40813663)

研究分担者 西野 毅朗  京都橘大学, 経営学部, 准教授 (20781602)
浦田 悠  大阪大学, 全学教育推進機構, 准教授 (90553834)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワードバーチャルコモンズ / 学習スペース / 学習支援 / 評価システム / ICT
研究開始時の研究の概要

本研究では,仮想空間の学習スペース「バーチャルコモンズ」の開発・実践を通して,正課外でのICT活用に関する1)知識・技術の蓄積と,2)評価システムの開発を行う。知識基盤社会におけるICTを活用した学習支援の実践と評価は,日本の教育研究における喫緊の課題のひとつである。研究手法としては,中規模総合私立大学の学生を主な対象とした「バーチャルコモンズ」を設置し,1) バーチャルコモンズの運用と評価にもとづく改修,2)「バーチャル学習スペースの評価システム(VLSRS)」の開発とバーチャルコモンズの利用者を対象としたアンケートおよびインタビュー調査を行う。

研究実績の概要

本研究の目的は、仮想空間の学習スペース「バーチャルコモンズ」の開発・実践を通して、正課外でのICT活用に関する1)知識・技術の蓄積と、2)評価システムの開発を行うことである。2023年度は、2022年度より開発を行ってきたインフォーマルな学習空間(教室以外の正課外学習に活用可能な学習空間)の評価指標(拡張版Learning Space Rating System; LSRS)を完成させた。拡張版LSRSでは、他大学へのインタビュー及び分析によってこれまでの評価項目を再検討し、「キャンパスの文脈、プランニングとデザイン、サポートと運用」に関するパート(評価項目群)や、「環境、レイアウトと家具、テクノロジーとツール、インクルージョン」に関するパート、「学習支援とその他の機能」に関するパートの3つに整理した。
拡張版LSRSが完成したことで、バーチャルコモンズの開発におけるプランニングやデザイン、バーチャルコモンズの運用方法や求められる学習支援について指針を設定し、現在開発中のバーチャルコモンズの評価を行うことが可能となった。今後、拡張版LSRSの知見を活かし、中規模総合私立大学においてこれまで試験運用していたバーチャル学習スペースを再構築するとともに、新しく開発(または上記の既存スペースを改修した)「バーチャルコモンズ」の運用と評価、バーチャル学習スペースを評価するシステム(Virtual Learning Space Rating System; VLSRS)の開発を行う。大学におけるバーチャルコモンズの普及とICTを活用した教育・学習支援研究の促進につながるものと考えられる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

インフォーマルな学習空間の評価システムは完成しており、バーチャルコモンズの評価方法やシステムの開発状況は順調である。一方で、アフターコロナにより既存のバーチャル学習スペースの利用が減少しており、バーチャルコモンズの開発がやや遅れている。今後、研究代表者の学内資源(VR開発やプログラミング環境)を活用し、バーチャルコモンズの開発を加速させる。

今後の研究の推進方策

拡張版LSRSで得られた知見をもとにバーチャルコモンズを設計するとともに、点群データによるバーチャル空間の構築など、現実空間をバーチャルで再現する手法を導入する。その後、開発したバーチャルコモンズの利用者を対象として、インタビューとアンケートを行いバーチャルコモンズの改修方針を策定する。また、バーチャル学習スペースを評価するシステム(Virtual Learning Space Rating System; VLSRS)の開発を行う。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 学習環境を評価するシステムの実践 ──大学ラーニングコモンズでの学びに着目して──2023

    • 著者名/発表者名
      多田泰紘
    • 雑誌名

      大学教育学会誌

      巻: 45, 1 ページ: 105-110

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] ニューノーマル時代の学習環境をデザインするには ──学習環境ハンドブックの開発と拡張版LSRSの試行報告──2023

    • 著者名/発表者名
      千葉美保子・嶋田みのり・多田泰紘・石井和也
    • 雑誌名

      大学教育学会誌

      巻: 45, 2 ページ: 175-180

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] ニューノーマル時代における学習環境・学習支援のデザインを考える2022

    • 著者名/発表者名
      千葉美保子・石井和也・浦田悠・多田泰紘
    • 雑誌名

      大学教育学会誌

      巻: 44, 2 ページ: 173-178

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 拡張版LSRSの開発2023

    • 著者名/発表者名
      多田泰紘
    • 学会等名
      大学教育学会第45回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] ニューノーマル時代における学習環境・学習支援のデザインを考える2022

    • 著者名/発表者名
      千葉美保子・石井和也・浦田悠・多田泰紘
    • 学会等名
      大学教育学会第44回大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 学習スペースの評価システム(LSRS)第3版日本語版の作成およびラーニング・コモンズの評価への活用の試み2022

    • 著者名/発表者名
      浦田 悠・多田泰紘
    • 学会等名
      日本教育工学会2022年秋季全国大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] コロナ禍がもたらす大学教育の可能性-対象・方法・内容-2022

    • 著者名/発表者名
      山田礼子・塚原修一・濱名篤・村上正行・浦田 悠・多田泰紘・溝上慎一
    • 学会等名
      大学教育学会2022年度課題研究集会課題研究シンポジウム
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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