研究課題/領域番号 |
22K02738
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
渡邉 流理也 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (40750120)
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研究分担者 |
宮地 弘一郎 信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (40350813)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 重症心身障害児 / 心拍変動分析 / リアルタイム評価 |
研究開始時の研究の概要 |
初めに刺激の応答性をリアルタイムで評価するためのシステムを構築するため、心拍変動解析プログラムから得られたデータをモニターするためのシステム環境を検討する。その際、心拍変動解析から算出される数値と行動上の変化の対応する時間的関係からシステム運用の手続きについてもあわせて検討を行う。続いて、大学生を対象としてシステムの運用を検証し、その後、重症心身障害事例を対象にシステムを運用し検証する。
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研究実績の概要 |
本研究は重症心身障害児において、学校の授業時などでの刺激の応答性をリアルタイムに評価可能なシステムを開発することを目的としている。研究計画としては、まず応答性の評価指標について検討が必要であり、具体的には大学生を対象として課題遂行時の心拍変動分析から行動上のパフォーマンスと関連性が高い指標を明らかにし、評価システムを構築する。次に学校現場で実際に評価システムを運用し、重症心身障害児の刺激の応答性について検討する。さらに複数事例についても評価システムを運用し、運用手続き等の検討を行う予定にしている。 本年度は、大学生を対象として、課題遂行時の心拍測定を行い、課題遂行の行動パフォーマンスと心拍変動分析による心拍値との関連性を分析し、覚醒状態を評価する指標の検討を行った。具体的には、大学生16名を対象として、クレペリン課題遂行中の心拍測定を実施し、心拍変動分析を行った。1分間毎のクレペリン課題遂行時のHF/LF、平均心拍数などの心拍変動分析から得られた数値と、クレペリン課題の正答率、回答数などの行動上のパフォーマンスの関連について分析を行った。その結果、平均心拍数と行動上のパフォーマンスおいて一定の相関が見られたが、覚醒状態の評価指標としては不十分であった。そのため、重症心身障害児の刺激の受容しやすい覚醒状態の評価手続きについて、再度検討をする必要があることが確認された。次年度については、大学生を対象として覚醒状態の評価手続きを検討するとともに、重症心身障害児に合わせた評価手続きへの応用についても検討をしていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年度は、2022年度に続き、「大学生を対象としたリアルタイムでの刺激の応答性評価システムの運用」について検討を行った。その結果、評価指標についての再検討が必要となり、2024年度も引き続き評価指標についての検討を行うため。評価指標の検討後に、学校現場での運用を開始する予定にしている。
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今後の研究の推進方策 |
大学生を対象とする課題については当初計画より遅れているため速やかに検討するとともに、重症心身障害児の在籍する特別支援学校では、その時の感染状況により、データの取得が困難になることがあるため、学校と十分に連携して実施計画を立てる予定である。
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