研究課題/領域番号 |
22K02750
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
林 優子 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 名誉教授 (90419713)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | 特別支援教育 / 就学相談 / 進路指導 / 情報提供 / 保護者支援 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,神経発達症およびその周辺の発達課題のある子どもの適切な教育の場の選択に際して保護者に対してどのような情報をどのように提供することが有効かを検討することである。 小学校選択時の小児期早期と,義務教育終了間際の2つの時期での調査としている。義務教育開始前と9年間の経験した後の2つの時期の保護者のニーズを比較することで,長期の視野に基づいたニーズの把握ができる。早期の調査では、1年後の調査とマッチングさせる前方視的検査を取り入れる。就学先や進路選択時の経験前の不安や見通しと,実際に経験し1年後に振り返ることで,さらに必要とされるニーズが明確になる。
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研究実績の概要 |
①子どもの教育選択(小学校就学)に向けての保護者への適切な情報提供のあり方の検討 2022年度小学校就学前のアンケートでは、子どもの就学後の不安や情報の少なさを指摘する回答が多かった。回答者のうち了解の得られた保護者に対して就学後(1年後)のアンケートを実施した。回答は19名(男児18名、通常学級 特別支援学級10名であった。全員が今回の選択に満足しており、最も有用であったのは療育施設からの情報提供であった。自由記述では、療育施設以外からの特別支援教育の情報が少ないことや今後の不安に対する意見が多かった。 ②子どもの教育選択(高校進学)に向けての保護者への適切な情報提供のあり方の検討 2022年度中学卒業前のアンケートでは、中学校生活では学習面や集団生活に対する難しさを伝える回答が多かった。回答者のうち了解の得られた保護者に対して高校進学後(1年後)のアンケートを実施した。回答は17名(男児13名、全日制高校8名、特別支援学級5名)であった。10名が今回の選択に満足しており、最も有用であったのはオープンスクールへの参加であった。自由記述では、進学に関する情報が少なく苦労したことや将来の就労に関する不安の意見が多かった。 2023年度の回答者は、比較的状況がよい好意的な回答者が占めていた。回答者は前回の解答とマッチングをした上で、1年間の意識の変化や今回、回答のなかったケースとの比較などの視点も加えて、さらに詳細に分析を進める予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画通りにアンケートを終了した。現在、予定の分析を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
今回は広島県東部地域の療育施設や医療の専門機関と関連のある既に子どもが支援を受けている保護者に対にたいして調べたものである。支援が必要にもかかわらず支援を受けていない場合にさらにどのような課題があるか、他地域での状況は何かなどの文献的考察も含めて分析を続けていく予定である。
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