研究課題/領域番号 |
22K02769
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
野田 航 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (70611440)
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研究分担者 |
大久保 賢一 畿央大学, 教育学部, 教授 (40510269)
田中 善大 大阪樟蔭女子大学, 児童教育学部, 准教授 (60729143)
大対 香奈子 近畿大学, 総合社会学部, 准教授 (80509927)
庭山 和貴 大阪教育大学, 連合教職実践研究科, 准教授 (80805987)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 刺激ペアリング手続き / 文節単位読み訓練 / 3C学習法 / Number Family / データに基づく意思決定 / 第3層支援 / Response to Intervention / 教員支援システム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,学校において深刻な学習困難を抱える児童を対象とした個別的な学習支援システムの構築に着目し,第1に,応用行動分析学に基づく学業スキルの個別支援の効果を検証する。学業スキルの習熟段階のアセスメントに基づいて効果的なアプローチを実験的に検証した上で,その支援を継続していく。第2に,個別的な学習支援システムを学校の中で実践していくための教員支援システムを構築し(研修プログラム開発及び実践補助ツールの開発),その効果を検証する。教員の支援力を向上させる研修だけでなく,研修で身につけた支援力を発揮できるようなツール開発を進める。
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研究実績の概要 |
2022年度は,個別的な学習支援システム構築を目指し,公立小学校の通級指導教室および特別支援学級において基礎的学業スキルを対象とした個別指導研究を実施した。関西圏および関東圏の計6校に在籍する児童(7名)及び教員(6名)が研究に参加した。読みスキルを対象とした研究では,漢字単語の読みを向上させるためにiOSアプリケーションを活用した刺激ペアリング手続きによる指導を行った(4事例)。また,ひらがな特殊音節の読みを対象として,PowerPointを活用した刺激ペアリング手続きを行った(1事例)。さらに,学年相当の文章を流暢に読むことを目的として,PowerPointを活用した文節単位読み訓練を実施した(1事例)。計算スキルを対象とした研究では,指導の階層性に基づく実験的分析に基づいた指導を実施した。それぞれの学習指導によって,基礎的学業スキルの向上が確認された。以上より,個別的な学習支援システム構築に必要な具体的な指導法や教材を一定明らかにすることができた。 また,現場で効果的かつ効率的に個別学習支援を行なっていくためには,教材作成やデータ収集・分析をなるべく負担なく実行できるシステムが必要であり,それがあって初めてデータに基づく意思決定をスムーズに行なっていくことが可能となる。そこで,いくつかの学習指導法についての教材をwindows上で実施できるようなアプリケーションの開発に取り組んだ。アプリケーション開発については,業者と内容について検討しながら2種類の教材(3C学習法,Number Family)の開発に取り組んだ。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
複数の学校及び児童,教員を対象とした個別指導研究を実施することができ,その効果も実証的に検証することができた。 教材等のアプリケーション開発については,業者との契約等で少し想定よりも時間がかかったが概め順調に進展していると言える。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度に引き続き,いくつかの事例を対象として個別学習指導を実施し,その効果を実証的に検証する。その上で,それらの教材の作り方や基本的な学習指導の進め方(アセスメント,教材選択,データに基づく意思決定)などをテーマとした教員研修プログラムを開発する。開発後,実際に研究参加に同意が得られた教員に対して研修プログラムを実施し,その効果を検証する。 また,2022年度に効果が確認された教材を簡易に実施できるアプリケーション開発を行い,さらに学習データを管理できるようなアプリケーション開発にも取り組む。
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