研究課題/領域番号 |
22K02775
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
|
研究機関 | 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所 |
研究代表者 |
竹村 洋子 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所, 発達障害教育推進センター, 主任研究員 (10586415)
|
研究分担者 |
笹森 洋樹 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所, 発達障害教育推進センター, 上席総括研究員 (40419940)
井上 秀和 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所, 発達障害教育推進センター, 総括研究員 (60846608)
滑川 典宏 独立行政法人国立特別支援教育総合研究所, 情報・支援部, 総括研究員 (80804509)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | 通常の学級 / 通級指導教室 / 通級による指導 / 通常級担任と通級担当の連携 / 発達障害支援 / 自立活動 / 通級 / 連携 / 個別の指導計画 |
研究開始時の研究の概要 |
通常の学級における個別の指導計画の作成・活用が学習指導要領に明記され、その一方で、通級による指導を受ける発達障害のある児童生徒数が急増している。本研究では彼らへの教育的対応の充実に資することを目的に、通常の学級と通級による指導の学びの連続性に焦点を当て、以下のことを行う。①学級担任と通級担当の連携による、個別の指導計画の効果的な作成・活用の方策を明らかにする(質問紙調査・インタビュー調査)。②示された個別の指導計画の作成・活用の方策が、通常の学級における発達障害のある児童生徒への支援、担任と発達障害のある児童生徒とのかかわりに及ぼす影響を検証する(事例研究)。③得られた先進的事例等をまとめる。
|
研究実績の概要 |
本研究では、通常の学級担任と通級による指導担当の連携による個別の指導計画の効果的な作成・活用の方策を明らかにし、通常の学級における発達障害のある児童生徒への教育的対応の充実の一助とすることを目的としている。 初年度である令和4年度は、これまでの研究成果や先行研究を踏まえて研究計画を立てるとともに、「通常の学級に在籍する発達障害のある児童生徒への指導・支援:通級指導教室との連携に関する調査」(質問紙調査)を実施した。 質問紙調査では、文部科学省事業「発達障害に関する通級による担当教員等専門性充実事業」に参画した25府県市に研究への協力を依頼して21自治体より同意を得た。各自治体より紹介のあった全246校に研究への協力を依頼し、同意の得られた189校に質問紙を郵送して172校(小学校116校、中学校56校)より質問紙への回答が得られた(回収率91%)。質問紙の内容は「通常の学級と通級との連携を通して指導の成果がみられた事例」について、通常の学級担任と通級による指導担当に回答を求めるもので、通級による指導の実施形態、最も指導の成果がみられた児童生徒の学年、児童生徒の学級での様子で年度当初の課題となったことについて改善がみられたものなどの他、通常の学級の担任には、学級での対応として工夫した事項、児童生徒の様子の改善や学級での対応への通級との連携による影響、通級担当と行った情報共有の方法や手段などについて、通級による指導担当には、指導目標や指導内容・手立てを検討する際に行ったこと、指導目標や指導内容・手立てを評価し見直す際に行ったこと及び評価と見直しの時期などについて尋ねた。現在、通常の学級級担任の回答、通級による指導担当の回答のそれぞれについて集計を進めるとともに、インタビュー調査について計画を検討している。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度である令和4年度は、これまでの研究成果や先行研究を踏まえて研究計画を立てるとともに、通常の学級担任、通級担当を対象とした質問紙調査を実施した。質問紙調査では、通常の学級における指導・支援や通級指導教室での指導、担任と通級担当との連携に関する内容について回答を求め、次年度以降に実施予定であるインタビュー調査について内容を検討するための資料を得ることができた。 以上のことから、進捗状況について上記の通り判断した。
|
今後の研究の推進方策 |
今後は令和4年度に実施した質問紙調査の結果とともに、令和3年度に実施した「通常の学級における特別な支援を要する児童生徒への支援と連携に関する調査」(質問紙調査)で得られた結果から、児童生徒とのかかわりに対する教師の評価や教師‐児童間相互作用と、担任教師と通級担当との連携の関連について分析を進める。これらの結果を踏まえてインタビュー調査の計画を立案し、実施する。
|