研究課題/領域番号 |
22K02808
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
淺田 義和 自治医科大学, 医学部, 准教授 (10582588)
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研究分担者 |
八木 街子 (佐伯街子) 自治医科大学, 看護学部, 准教授 (60610756)
清水 郁夫 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任教授 (60716231)
村岡 千種 藤田医科大学, 保健衛生学部, 講師 (80760470)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 医療者教育 / ブレンド型教育 / 教材開発 / ICT活用教育 / Moodle / オンラインコミュニティ / メタバース |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、知識・技能・態度を扱う医療分野において、対面とオンラインとを組み合わせたブレンド型教育の効果的な運用方法を提案する。まず、【A1】教育者が対面・オンラインを効果的・効率的に連携する教授方略を修得可能な教材を作成する。並行して、【A2】学習者がブレンド型教育での適切な学習方略を学ぶための教材を開発する。これらは事例ベースの教材としてMoodle上で運用・評価し、効果向上の要因を説明可能とするよう学習分析を行う。さらに、【B】インフォーマル学習促進のため、オンラインコミュニティを形成する。以上より、教育者・学習者が相互に経験を共有し、学びの質向上を可能とする環境構築を目指す。
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研究実績の概要 |
研究代表者が有するMoodleを一つのプラットフォームとして、サンプル教材を準備することと合わせ、ブレンド型教育を実践するにあたって機能の見直しを行った。具体的には、学習者が省察を行うための入力欄あるいは簡易的なeポートフォリオとしての利用を考慮した場合、Moodle上のどのような機能が利用可能であるかの精査を行った。なお、Moodle上で実施された学習のデータを解析するにあたり、Moodleの標準的なレポート機能では不十分な場合も存在する。このため、データベースから直接、必要なデータを収集するために、SQLなどを利用した方策の検討を行った。 また、ChatGPT等の生成AIの登場にともない、教育や業務のあり方に大きな転換が生じている。このため、これらを利用するにあたり、特に医学・薬学等のモデル・コア・カリキュラムの内容も踏まえ、生成AIの利点・注意点、さらにはより倫理的な側面も含めた情報を整理した教材の整理などにも着手した。 加えて、医療シミュレーション教育においてもICTの活用が重要な意味をしめることから、海外から2名のシミュレーション教育の実践者を演者として招いたシンポジウムを開催し、後のオンデマンド動画配信も含め、情報共有を実施した。 なお、研究全体としての進捗は現状としてもやや遅延している。この理由として、新型コロナウイルス感染症の影響は減少したものの、関連して発生した課題や各種DXなどの業務が増加しており、研究代表者・分担者ともに申請時よりも通常業務のエフォートが増加していることが挙げられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
初年度と比較し、研究課題に関連する内容を進めることが可能であり、招聘演者を招いたシンポジウムの実践などの成果を残すことができたため。一方、文献の詳細レビューや教材開発などは当初の計画よりも遅れてしまっており、研究全体としての進捗に関しては「順調に進んでいる」とは判断し難いため。
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今後の研究の推進方策 |
研究課題の提案時は大きく話題とはなっていなかった生成系AIの存在が大きくなってきている。Moodle等のLMSと合わせ、ブレンド型教育を支援する際のツールの1つとしての利用可能性を探る。また、医学・歯学・薬学のモデル・コア・カリキュラムの改訂結果に沿ったカリキュラムの運用が開始となったため、特に2024年度入学の学生についての実態調査を検討する。合わせて、2025年度の入学試験より共通テストに加わる「情報」についても本研究課題とは関連性のあるものであり、特に学習者のレディネスを検討するために内容の確認等を検討する。
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