研究課題/領域番号 |
22K02824
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基盤整備センター) |
研究代表者 |
藤田 紀勝 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基盤整備センター), 能力開発院, 准教授 (30723217)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 技能科学 / MI理論 / 自己調整学習 / 自己調整方略学習 / CSCL / メタ認知尺度 / SCAT / Transferable Skills / 方略学習 / 発達障害 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、職業訓練現場では、発達障害などの特別な配慮が必要な訓練生への対応に迫られるケースが増加している。そのような現場では、仕事課題の作業をスモール・ステップで確認するなどの個別対応がなされている。しかし、このような個別対応を繰り返したとしても、サポートなしに訓練生が課題の作業を行えるようにならないことが多い。本研究では、ものづくり技能を方略で学ぶためのスキル評価尺度の開発とその教育実践を行う。スキル評価尺度は、実際の職業訓練場面から問題行動を引き起こす根源的なスキルを5段階のレベルで定義したものである。訓練生はスキル評価尺度により、得意なスキルを使って不得意なスキルの補完方法を考える。
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研究実績の概要 |
本研究課題は、職業教育において、訓練生が自分の得意なスキルを使った方略を体得するために必要なスキルの種類のすべてと、得意なスキルを使った自己調整方略学習の実施方法とは何かを探求することである。初年度は、MI理論の6つのカテゴリ(言語、理論・数学、視覚・空間、身体運動、人間関係、自己観察)で26個の根源的なスキルを明らかにした。根源的なスキルは、職業訓練の配慮場面において不足したスキルをSCATにより明らかにした。 しかしながら各カテゴリ4~5個の根源的なスキルでは、教育実践の設計までは情報不足であった。そこで2年目は、自己観察の根源的なスキルの下位層をメタ認知尺度(Metacognitive Awareness Inventory)の52項目を活用した教育実践を行った。教育実践は、回路設計を学ぶCSCL(Computer Supported Collaborative Learning:コンピュータによって支援された協調学習)である。CSCLは、自己調整方略学習によるものであり、手本方略の模倣による学びである。手本方略は、技能五輪全国大会の電子機器組立職種の金メダリストにインタビューを行い設計した。教育実践前・後のメタ認知尺度のスコアー比較では効果量D=2.85(被験者4名)を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究課題は、職業教育において、訓練生が自分の得意なスキルを使った方略を体得するために必要なスキルの種類のすべてと、得意なスキルを使った自己調整方略学習の実施方法とは何かを探求することである。本年度は、Metacognitive Awareness Inventoryの52項目を利用した教育実践を行った。他の言語、理論・数学、視覚・空間、身体運動、人間関係のカテゴリも既存の尺度との連携をはかっていく。
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今後の研究の推進方策 |
今後、自己観察と同様に、言語、理論・数学、視覚・空間、身体運動、人間関係のカテゴリを既存の尺度との連携をはかる。
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