研究課題/領域番号 |
22K02831
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 公立千歳科学技術大学 |
研究代表者 |
石田 雪也 公立千歳科学技術大学, 理工学部, 准教授 (30551931)
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研究分担者 |
古賀 崇朗 佐賀大学, 全学教育機構, 助教 (10806136)
小俣 昌樹 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (60402088)
吉川 雅修 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (70200962)
金子 大輔 北星学園大学, 経済学部, 教授 (70397438)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 情報教育 / 情報活用学士力 / オンライン・コラボレーション力 / データ利活用力 / 情報システム開発力 / 情報倫理力 / シラバス / メトリクス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,大学生の「情報活用学士力」を定量的・客観的・汎用的に測定できるメトリクス(測定基準や評価尺度)を導出すること,およびその測定・分析・可視化のためのツールを開発することである.本研究では,ICTおよび数理・データサイエンス・AIに関して大学生が身に付けるべき知識・スキルを「情報活用学士力」と定義する.それを,オンライン・コラボレーション力,データサイエンス力,プログラミング力,および情報倫理観の4区分に分け,各区分を段階的に詳細化してメトリクスに落とし込む.
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研究実績の概要 |
昨年度開発した情報活用力に関するメトリクスについて、「オンライン・コラボレーション力」、「データ利活用力」、「情報システム開発力」、「情報倫理力」の4つのカテゴリの細分化の深さ1同士の一対比較をおこない、要素同士の重要度および関連度を導出した。その後、大学生の「情報活用力」を学生自身が容易に自己評価できる「できる」、「できない」、「わからない」のいずれかを回答する70の質問群を完成させた。 Web上で質問群に回答でき、他の学生との比較も可能な情報活用力自己評価ツールを開発した。自己評価ツールでは、Python技術を利用して、回答した学生の個票の出力結果、学科・学部・大学単位で全体の基本統計量とその時系列変化を導出できるようにした。 これらを情報系学科2~4年生計70名に対し試行し、試用者44名を対象に質問紙調査を実施した。試行の結果、どの学年も「情報倫理力」が他のカテゴリよりも得点が高い結果となった。その他のカテゴリに関しては、経験のないものが得点が低い傾向にあり、授業内容やカリキュラムになどに影響されることが示された。 質問群の簡易性については、おおむね10分程度(1問1秒程度)で回答でき、学年進行とともに回答時間が短くなった。これらから、簡易に回答でき、知識や経験が増えることで質問文の内容や意図を短時間に理解できることが示された。妥当性については、事後の質問で行った、情報系の資格の有無の違いにおいて、回答時間、回答結果に有意差がみられなかったことから、質問群が専門的な用語の知識やスキルだけでなく、本研究が目指している情報活用力に関しての経験も評価できることが示された。また「わからない」への質問群全体の回答の平均値が5.1%であったことからも質問群の妥当性が示される結果となった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度の研究計画は、「昨年度抽出した要素について、「オンライン・コラボレーション力」「データサイエンス力」「プログラミング力」「情報倫理観」の4区分に階層化して分類し、必要に応じ一対比較実験を行い、要素同士の重要度および関連度を導出する。その後、ツリーの末端の要素を問う質問を作成し、それを複数(3から5段階程度)で回答する質問紙調査として完成させ、Web上で学生自身が回答し、結果を可視化できるツールを開発すること」であった。 重要度の重みづけに関しては、教育システム情報学会の研究会において、成果を発表した。試作した質問群および可視化ツールについては、情報系学生70名に試行を行い、結果を教育システム情報学会の研究会において、発表をおこなった。
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今後の研究の推進方策 |
各質問の回答の分布を検討し、質問文そのものに関するヒアリングをおこなうなどして、本試行の結果をさらに詳細に分析する。また、情報活用力メトリクスに基づいた、より簡易で妥当で定量的に測定可能な質問群の試作と試行を継続する。さらに、他学科の学生や理工系以外の学生に関しても同様の試行と評価を実施し、大学生全体をカバーできるような質問群を作成していく計画である。
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