研究課題/領域番号 |
22K02857
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
伊野 英男 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (20379738)
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研究分担者 |
牧 尉太 岡山大学, 大学病院, 助教 (20774178)
山下 範之 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 技術職員 (60901874)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 超緊急帝王切開手術シミュレーション / シナリオ / 機材 / 撮影 / 多職種 / VR教材 / バイオフィードバック |
研究開始時の研究の概要 |
アフターCOVID-19を見据えた周産期救急医療人材養成の持続可能性向上を目的とする「VR版超緊急帝王切開手術シミュレーション教育プログラム」の研究開発並びに社会実装に向けた効果検証を行う。 岡山大学病院で開発・実施してきた産科領域における多職種連携患者安全教育の取組である超緊急帝王切開手術シミュレーション教育プログラムと没入型拡張現実技術をハイブリッドさせることで、距離と時間を超えた非接触での産科領域シミュレーション教育の新たな可能性を創出。 また、当該プログラムの効果検証は、教育内容の有効性・妥当性及び安全性の確認とともに、VR教材ならびにVRソフトの動作性・操作性に関する調査・分析も行う。
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研究実績の概要 |
当初の1年目計画は、①産科領域における超緊急帝王切開手術シミュレーションプログラムのシナリオ作成およびシナリオに沿った撮影プランの設計を中心に行うこと並びに②試用撮影・録音・編集を通じて撮影現場で用いる各機材の性能限界を把握し、次年度の本撮影・編集に向けた撮影体制の見直しを行うことであった。 ただし、計画②の実施により判明した以下の状況が判明したため、次年度に向けた撮影体制に変更が生じた。 ・360度カメラならびに360度マイクについての見直しを行なったところ、当初購入検討していた2眼カメラ(2つのレンズを前後に配置したカメラ)を検討していたが、スティッチング(前と後ろの動画を繋ぎ合わせて360度にする処理)が継ぎ目なく行える撮影距離が3m以上(実践からの経験則による)であることから撮影距離が2m程度まで短くする必要があると考え、機材の再選定が必要となった。その結果、2眼カメラと同程度の価格帯の4眼カメラが購入可能であることが分かり購入した。 ・当初計画では360度オーディオ対応のHMD(Head Mounted Display)による教材視聴を予定していたが、HMDは一部の利用者に対し一定程度の身体的・心理的負担を強いる可能性が近年の実践報告により指摘されたため、平面ディスプレイを含めHMD以外での視聴も含めることに計画を変更した。ただし、平面ディスプレイは360度オーディオ未対応のため、研究条件の均一化の観点からHMD視聴時も360度オーディオからステレオオーディオでの音再生に変更することとした。したがって、360度マイクの購入は見合わせることとした。 全ての実験機材調達ならびに性能調査確認は順調に進捗している。また、次年度に向けた撮影・編集体制も構築できた。併せて、再編集後の既存試料も研究活用することを決定したため、既存試料の点検および編集計画の策定を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
上述の「研究実績の概要」通り、1年目に予定していた計画は概ね順調に進捗した。 機材選定には多くの時間を有したものの、継続性を考慮した調達コストならびに学習コストのバランスのとれた機材選定ができた。 試用撮影も順調に進み、加えて編集作業も同様に順調であった。
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今後の研究の推進方策 |
2年目は、1年目で作成したシナリオおよび撮影設計に従い本番撮影を実施する。撮影データの編集は内製で行うものの、詳細な編集やアンビ ソニックオーディオの調整などは動画編集業者のサポートをいただきながら実施し完成させる。並行して、教材の評価用テストやアンケートの作成を進める。バイオフィードバックについては、機材の操作方法や出力データの解釈などのトレーニングを実施する。この点においても専門の業者のサポートをいただく可能性がある。 最終年は、作成した教材の使用と評価を行い、改善点等を洗い出し、教材のブラッシュアップに向けた計画を立てる。1年目から3年目の流れ をPDCAサイクルに落とし込み、VR教材における教材ブラッシュアップPDCAサイクルを提唱する。
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