研究課題/領域番号 |
22K02858
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
上田 真太郎 九州大学, 大学病院, 学術研究員 (10823445)
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研究分担者 |
森山 智彦 九州大学, 大学病院, 准教授 (20452758)
工藤 孔梨子 九州大学, 大学病院, 講師 (50644796)
富松 俊太 九州大学, 芸術工学研究院, 助教 (00908684)
清水 周次 九州大学, 大学病院, 名誉教授 (70274454)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 国際遠隔医療教育 / 早期胃癌診断 / 拡大内視鏡 / 画像品質 |
研究開始時の研究の概要 |
日本の内視鏡早期胃癌診断に関する知識と経験を外国人医師と共有するにはICTを活用した国際遠隔医療教育が有用である。早期胃癌の拡大内視鏡特徴を伝えるにはより高品質の画像が望ましいが、膨大な情報量はネットワークを圧迫し通信が不安定となり円滑な議論の妨げとなるため、伝送する画像圧縮率と、情報の正確な伝達に必要な画質のバランスが重要となる。本研究では、日本人内視鏡医への画像評価調査に基づいて内視鏡画像の圧縮率を決め、それを用いた国際遠隔医療教育を行った後に内容に対する満足度や理解度を送受信側、双方の医師へ確認することで、円滑な早期胃癌の国際遠隔医療教育を提供するための拡大内視鏡画像品質を明確にする。
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研究実績の概要 |
本研究では国内外の内視鏡医と連携し、円滑かつ質の高い早期胃癌に関する国際遠隔医療教育を提供するための拡大内視鏡画像の品質基準を策定することを目的としている。 3年間の研究スケジュールを「準備」、「基準策定」、「実証」の3つのフェーズに区分しており、本年度は「基準策定」フェーズの以下を実施した。 実臨床で撮影された早期胃癌の拡大内視鏡画像を元画像とし、解像度やビットレートを変更し品質を劣化させた画像を作成した。解像度はハイビジョン(1440*1080)、WXGA(1024*768)、SVGA(800*600)、QVGA(320*240)の範囲で劣化させた。ビットレートは、遠隔会議システムが使用する帯域や海外からの国際遠隔医療教育カンファレンスに接続する施設のネットワーク帯域幅を参考に、4Mbps、2Mbps、1Mbps、512Kbps、256Kbpsの範囲で劣化させた。分担者の森山医師と打合せを重ね、拡大内視鏡画像品質の劣化度の確認・変更、検証時に用いる画像の選定と内視鏡医に対する質問項目の設定を行った。 また、研究の成果を学会で発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究の申請時には海外内視鏡医としてロシアの内視鏡医を予定していたが、ウクライナ戦争に伴い渡航が困難になったため、海外医師による拡大内視鏡画像の検証を実施することができなかった。即急に代りの海外医師との調整を行い検証を実施する。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度は「実証」フェーズを予定している。 拡大内視鏡画像を用いた早期胃癌の診断に関する国際遠隔医療教育カンファレンスを実施し、研究施設から参加者へ配信された拡大内視鏡画像を用いて、症例の検討が十分に行えるかの実証を行う。
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