研究課題/領域番号 |
22K02862
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
松澤 芳昭 青山学院大学, 社会情報学部, 准教授 (40517017)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 情報システム教育 / 上流工程 / 要求分析 / ビジネスゲーム / 学習過程分析 |
研究開始時の研究の概要 |
ビジネスゲームを応用して,プログラミング言語の深い知識を持たない非技術系学生でも,実践経験に基づく上流工程の専門性を身につけ,人間・組織活動に馴染む情報システムデザインができるようになる学習環境を提案する.本環境では,大学生が仮想企業におけるビジネスを通じて業務を体験すると同時に,体験した業務を情報システムとして分析し,仮想企業で経営に貢献する情報システムの設計・構築・運用・評価を行う.学習科学の理論である知識構築(Knowledge Building)に基づいたソフトウェア「Knowledge Forum」を利用して学習環境における創造活動支援,学習履歴の蓄積,および形成的評価を行う.
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研究実績の概要 |
[A.ビジネスゲームによる情報システム教育の体系化] について,これまでに実践してきたビジネスゲームの問題点を洗い出した上で,情報システムが効果的な経営を生み出すゲームのルールを見直して再設計を行った.新しいゲームでは情報収集,業務,意思決定のスピードと正確性がより求められるようになっている.この新しいゲームの実現のために,市場を作り出し,擬似的な取引を行い,書類を管理し,ログを記録するための情報システム「ibung2」の開発を行った.実際の授業で実践した結果,情報システムが効果的な経営を生み出すゲームへ改善されたと初期評価しており,次年度以降でのシステム開発結果の成果発表,およびゲーム環境の更なる改良と授業実践が期待できる. [B.精緻な学習評価]本研究では,知識構築とその理論を用いた教育環境と融合することで,個人・協調側面双方から学習評価を実施する.本年度は知識構築基盤であるKnowledge Forumを活用した協調的な気づきシートによる学習活動の表出化の試みの実践を行った.現在は質的分析と,データマイニング手法,AI等を使った分析の試みや分析手法の検討,分析ツールの開発を進めている.加えて,関連する研究として,知識構築の理論を活用したワークショップの会話分析の試みの成果と,写真を利用した学生の気づきの分析支援システムの開発と実践の成果が得られ,1編の論文発表と1編の学会発表を行った. [C.現代的情報システム構築環境の整備]本研究では,ビッグデータやAI(Artificial Intelligence)を取り入れたより現代的な企業情報システムの文脈を提供し議論ができるような環境設計を試みることを計画している.本年度はデータを駆使した経営を支援する情報システムサービス創出人材のアイディア表出を行った初期段階である.次年度以降はよりデータサイエンスを意識した教育内容を検討する.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和4年度は,[A.ビジネスゲームによる情報システム教育の体系化] について,新しいゲームの開発,支援システムの開発を実践ができるレベルまで研究を進めることができ,[B.精緻な学習評価]についても関連研究でいくつかの成果発表を行うことができ,初期データを収集して,令和5年度には分析の研究に力を注ぐことができる状態になっている.
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度は,[A.ビジネスゲームによる情報システム教育の体系化] について,システム開発結果の成果発表,およびゲーム環境の更なる改良と授業実践を目標として進め,[B.精緻な学習評価]についての分析結果の発表ができることを目標とする.[C.現代的情報システム構築環境の整備]について,引き続きデータサイエンス教育要素の拡張を検討するとともに,近年急速に進化している生成系AIを積極的に利用する学習環境への発展も考えたい.
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