研究課題/領域番号 |
22K02872
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 岐阜聖徳学園大学 |
研究代表者 |
岡本 華枝 岐阜聖徳学園大学, 看護学部, 准教授 (70648881)
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研究分担者 |
鈴木 克明 熊本大学, 教授システム学研究センター, 教授 (90206467)
徳永 基与子 京都光華女子大学, 健康科学部, 教授 (20381709)
小笠原 秀人 千葉工業大学, 社会システム科学部, 教授 (30823851)
原田 浩二 岐阜聖徳学園大学, 看護学部, 准教授 (10848039)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | インストラクショナルデザイン / 多重課題 / 看護基礎教育 / 統合実習 / 事前・事後指導 / 看護実践 / 複数患者 / 優先順位 / 看護学実習 / 指導プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
新人看護師は入職直後から、複数の受け持ち患者に対し、優先順位を判断し対応する臨床判断等の多重課題を解決する能力が求められる。しかし、看護基礎教育では多重課題を含む看護実践能力を習得する機会は限られており、その機会は4年次の統合実習である。統合実習の到達目標はあるものの、実習事前・事後指導は看護教員の裁量に委ねられるため、教育実習のように実習事前・事後指導が統一されていない。本研究では、看護実践能力を習得する手法としてインストラクショナルデザインの知見に基づき効果的・効率的な統合実習における事前・事後指導の教授法と実践プロセスの開発を目的としたデザイン研究を行う。
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研究実績の概要 |
新人看護師は、就職すると複数の患者を同時に受け持ち、患者の状態観察や患者の訴えに対応しながら優先順位を判断し、多重課題を解決するための能力が求められる。しかし、看護基礎教育においては、複数の患者を受け持つ実習は最高学年での統合実習である。統合実習を効果的に取り組むための実習内容は各教育機関ならびに各担当看護教員の裁量に委ねられている場合が多い。これらの問題を解決することを目指して、統合実習における実習事前・事後指導を効果的・効率的に実施することをサポートするために、2つの開発に着手した。一つ目は、シミュレーションを活用した多重課題を解決するための教授法の開発、2つ目は、その教授法をより良く実践するための実践プロセス(手順・導入ツール)の開発である。デザイン研究として多重課題の対応に関する知識・技能・態度を効果的・効率的に実践するための事前・事後指導のプログラム開発を行う。 2022年度は、多重課題に関する実態調査について、 全国の看護系大学における統合実習の方法を表記した養成機関のシラバスの現状を明らかにし、統合実習のキーワードである多重課題・複数患者受け持ち・優先順位の概念定義を明確化した。また、現状の問題を明らかにし、統合実習における実習事前・事後指導を効果的・効率的に実施することをサポートするための実践プロセス(手段と導入ツール)の手順の表現方法をプロセスフローダイアグラムとスイムレーンダイアグラムを活用し整理した。その結果、事前教育・臨地実習・事後教育の構成ならびに統合実習の全体像が明らかになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2022年度の当初の計画通り進んでいる。国内の学会にて研究成果を発表したためこの評価とした。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は事前・事後指導の教授法の設計、多重課題場面の事例・シナリオ・評価チェックリスト作成ならびにシミュレーションを活用した教授法の内容について展開・プロトタイプ制作を行う。
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