研究課題/領域番号 |
22K02883
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
野中 美津枝 茨城大学, 教育学部, 教授 (90522029)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 授業研究 / 活用力 / 授業効果 / パフォーマンス課題 / 家庭科 |
研究開始時の研究の概要 |
21世紀型学力では、市民性が重視され、協調性と問題解決能力が挙げられている。家庭科では、社会において自立して生きていくために生活課題解決能力の育成を目標としており、21世紀型学力を育む。新学習指導要領では変化の激しい社会に生きるために必要な資質・能力として、学んだことを人生や社会に生かそうとする活用力、問題解決能力の育成が重視されている。そこで、本研究では、活用力に着目して、生活課題解決能力で育む活用力を具現化して、知識・技能を活用するパフォーマンス課題を導入した体系的なカリキュラムを検討し、獲得する知識・技能・活用力を明確化して指標を作成し授業分析に用いることで、授業効果を実証的に検証する。
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研究実績の概要 |
21世紀型学力では市民性が重視され、協調性と問題解決能力が挙げられている。家庭科では、社会において自立して生きていくために生活課題解決能力の育成を目標としており、21世型学力を育む。新学習指導要領では変化の激しい社会に生きるために必要な資質・能力として、学んだことを人生や社会に生かそうとする活用力、問題解決能力の育成が重視されている。そこで、本研究では、活用力に着目して、生活課題解決能力で育む活用力を具現化して、知識・技能を活用するパフォーマンス課題を導入した体系的なカリキュラムを検討し、獲得する知識・技能・活用力を明確化して指標を作成し授業分析に用いることで、授業効果を実証的に検証する。 研究の初年度として、消費生活分野における生活リテラシーを育むカリキュラムを検討し、授業実践に取り組んだ。また、これまでの研究成果として、食生活と消費生活の活用力を育むパフォーマンス課題を導入した授業実践の授業効果を論文にまとめ、学会誌や大学の実践紀要に掲載された。 食生活の活用力を育むパフォーマンス課題では、高校家庭科の授業で扱う「ライフステージの食生活」を取り上げて、ロールプレイを導入した知識構成型ジグソー法を取り入れた教材を開発した。家族になって家族の食生活の悩みを解決する献立作成を協調的に問題解決することで、ライフステージの食生活を理解して活用力を育み、生活スキルの向上に効果があることが立証された。消費生活の活用力を育むパフォーマンス課題では、中学校家庭科の消費生活分野に新設された「計画的な金銭管理」の学習内容を踏まえ,ロールプレイを導入した知識構成型ジグソー法を用いて,家族が必要な家電の購入計画を立てるパフォーマンス課題を開発した。生徒のワークシートの記録や発表から協調的問題解決の意思決定の過程,個人での振り返りを分析した結果を基に,授業実践の構成要素と効果を立証した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
生活課題解決能力を育成する授業を実践して授業効果を実証的に検証するために、これまで実践した授業研究について研究成果を取りまとめて公表した。食生活と消費生活の活用力を育むパフォーマンス課題を導入した授業実践の授業効果を論文にまとめ、学会誌や大学の実践紀要に掲載された。また、新たに初年度の実践研究として、消費生活分野における生活リテラシーを育むカリキュラムを検討して実践研究を進めている。その他、高校家庭科における活用力を育むプロジェクト学習の授業研究グループにも関わり、授業実践の計画が進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
初年度に取り組んだ実践研究「消費生活分野における生活リテラシーを育むカリキュラム」の授業効果について、授業分析を進める。また、初年度に継続して、高校家庭科における活用力を育むプロジェクト学習における授業実践、授業研究を引き続き進めていく。その他、新規に中学校における食生活分野におけるカリキュラムの検討を進める。その際、育む知識・技能・活用力を明確にして、授業効果を立証できるようにしていきたい。
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