研究課題/領域番号 |
22K02921
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 実践女子大学 |
研究代表者 |
高橋 徹 実践女子大学, 研究推進機構, 研究員 (60610863)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | キャリア教育 / 問題解決 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は新卒者の早い段階の離職を減らし,就職活動時のミスマッチを防ぐために,問題解決手法を利用したソフトウェア「キャリアカウンセリングエージェント」の開発・評価を行う事を目的としている.このソフトウェアは就活生のライフヒストリーの語りを深め,その意味の再構築を支援するためのものである.問題解決手法として「なぜなぜ分析」,「共感マップ」を利用する.まず,エージェントなしで紙上にてこれらを実施したときにどのような問題が起きるかを実験にて検討する.その結果に基づきキャリアカウンセリングエージェントの実装を行い、実験にて有効性を確認する。
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研究実績の概要 |
本研究においては、キャリアカウンセリングエージェントの開発が目的である。2022年度には、キャリアカウンセリングエージェントの開発に向けた設計の検討を行った。従来の予定では、iOSの端末でなぜなぜ分析などの手法を実装することになっていた。しかし、よりユーザーに寄り添った対話を実現するためには、人工知能の技術を導入する必要があると考えられる。例えば、なぜなぜ分析では、掘り下げるポイントがどこであるかを見極めて、そこについて質問することが望ましい。これまでの予定では、その部分をユーザー本人に見極めてもらうことにしていたが、それ自体の難易度が高い可能性がある。そこで、人工知能技術を使ってユーザーからの入力内容を分析して、掘り下げることを見極めることができるかを検討した。現状では、ChatGPTを使ってなぜなぜ分析を対話できることが確認されている。また、ユーザーと信頼関係を結びながら進めるためには、ユーザーの感情に寄り添う必要がある。これについても、テキストから感情を分析する人工知能技術を利用することで、ポジティブな内容であるか、ネガティブな内容であるかを見極めることができることが確認されている。これに対して、キャリアカウンセリングエージェントに適切な反応を返す予定である。一方で、2022年度に予定していた基本的な問題点を確認するための被験者実験は実施できていない。この点については、2023年度の早いうちに実施する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究責任者の労働上の条件が大きく変わってしまったため、十分な研究環境を整備するのに時間がかかってしまっい、2022年度は予定通り十分に研究を進めることができなかった。特に実験のため被験者の確保が難しくなっているのが大きな問題である。今後は人材サービスなどを利用することで被験者の確保をすることを検討する。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度の早い段階で、なぜなぜ分析アプリの試作を開発する予定である。このアプリでは、ユーザーの入力に応じて、なぜなぜ分析を掘り下げるポイントを提示するとともに、入力内容からユーザーの感情を読み取り適切なリアクションを返す機能を実装する。そして、このアプリの被験者実験を行い、キャリアカウンセリングエージェントを実現する上での問題点を明らかにする予定である。その後、問題点を基に改良を行うことになる。
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