研究課題/領域番号 |
22K02922
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
富田 幸代 東京歯科大学, 歯学部, 准教授 (40385167)
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研究分担者 |
齋藤 淳 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (60266559)
勢島 典 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (40550017)
今村 健太郎 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (60755007)
青木 栄人 東京歯科大学, 歯学部, 助教 (90801481)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 歯周外科治療動画 / 3D模型 / 教材 |
研究開始時の研究の概要 |
臨床実習において歯周外科治療は介助や見学が中心であり、学生の位置からは術野を十分に観察できず、術式や骨欠損形態の把握が困難な場合が多い。そこで術者の目線から作成した患者動画や3Dプリンターで作製した患者顎模型を教材として活用することを考えた。そしてその患者教材の教育効果を、現在多くの教育の場で活用しているマネキンを用いた動画教材やマネキン顎模型と比較検証することを目的とした。
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研究実績の概要 |
歯周外科治療は手技や手順、骨欠損形態をイメージしにくく、理解困難という意見が学生から聞かれる。その理由として、臨床実習で介助者の位置からは術野を十分観察できないこと、骨欠損形態の把握にデンタルエックス線画像を使用することが一般的で二次元でしかイメージすることができないことなどが考えられる。最近では術者目線の動画撮影機器の高性能化による術式の視覚的把握と、CBCTや3Dプリンターの発展に伴う三次元的な骨欠損状態の把握が出来るようになった。また、学生にとって治療の一連の流れや手技を教科書などの紙媒体教材でイメージすることは難しく、動画を活用することは効率よく理解させるのに効果的である。 本研究では、まず歯周外科治療の患者動画を撮影し教材を作成することから開始する。その後、患者動画教材に合わせて現在多くの教育で用いられているマネキンの顎模型を使用した動画教材を作成する。学生は両方の動画を視聴後、プレテストテスト・ポストテストを実施し、その結果から各々の教育効果について比較検討する。また、3D模型については動画教材をよりわかりやすくする媒体として使用するため、教材として使用する症例を決定後作製することとした。 2022年度はまず患者動画撮影のため症例の選定を行い、2症例、歯周外科治療の動画撮影を行った。歯周外科治療の各ステップ(①局所麻酔②骨欠損形態の把握③切開④歯肉弁剥離翻転⑤不良肉芽の除去⑥スケーリング・ルートプレーニング⑦歯槽骨整形⑧縫合)が把握できるよう撮影を行った。しかし、まだ教材として使用できるような見やすくわかりやすい動画が撮影できなかったため教材の作成までには至らなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度内に患者動画の撮影を終える予定であったが、当初購入予定であった術者目線撮影用カメラの販売中止により、動画撮影の開始が遅れた。また、歯周外科治療を行う症例はあるものの教材として使用できる症例の選択に難航しており、研究の進捗にやや遅れがでている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は患者動画撮影の症例数を増やし、その中から教材として見やすくわかりやすい症例を選択し教材を作成する予定である。動画教材作成後はすぐにでも学生へ動画の視聴、テストを実施する準備は整っている。
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