研究課題/領域番号 |
22K02942
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
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研究機関 | 愛知教育大学 |
研究代表者 |
宮川 貴彦 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (70439925)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | パフォーマンス評価 / 物理教育 / 観点別評価 / 高次の学力の育成 / 形成的アセスメント / 高校物理 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,高等学校の観点別評価に対応する評価方法の枠組みを創出し,物理学における高次の学力を育成するためのパフォーマンス評価を開発・実践して,その教育効果について様々な質的・量的分析を用いて明らかにすることである。研究期間内に,以下のことを達成する。 (1)パフォーマンス課題を取り入れた高校授業を開発・実践して,「思考・判断・表現」と「主体的に学習に取り組む態度」の2観点に対するパフォーマンス評価の評価プロセスを設計する。 (2)高等学校と大学における物理教育の各学習段階で有効となる形成的アセスメントの方法(ルーブリックやフィードバック)を開発して,それらの学習効果について明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究の主な目的は(1) 高等学校における観点別評価に基づく評価方法の枠組みの創出,ならびに(2) 高次の学力を育成する形成的アセスメントの学習効果の分析である。 上記のうち目的(1)については,(a) 愛知県立A高等学校の1年生科目「物理基礎」において開発したパフォーマンス評価方法の枠組みを,同校2年生(175名)対象科目「物理」の観点別評価に実装した。(b) 「物理基礎」において開発したパフォーマンス評価方法の枠組みならびに生徒がパフォーマンス課題への取り組みで発揮した学力の分類等についてまとめた論稿が学術論文に掲載された。 目的(2)については,(a) パフォーマンス課題への取り組みが生徒の学習改善としてより良く機能する方策を探るために,愛知県立A高等学校の1年生と2年生(各15名程度)に対して各生徒の学習実態や学習効果の自己評価に関する聞き取り調査を実施した。 (b) 愛知教育大学高等学校専攻理科専修1年生を対象とする科目「力学」において,形成的アセスメントの実践を行い,学習成果物から主に学習効果の質的分析を行った。これらの分析と調査紙調査の結果をまとめて国際的な学会で発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
(1) 「高等学校における観点別評価に基づく評価方法の枠組みの創出」において,開発したパフォーマンス評価方法とその実践分析をまとめた論考が『科学教育研究』に掲載された。また,当初の予定通り,前年度までに開発されたパフォーマンス評価の枠組みを愛知県立A高等学校2年生175名が受講する科目「物理」の観点別評価に実装することができた。 (2) 「高次の学力を育成する形成的アセスメントの学習効果の分析」において,愛知県立A高等学校の1年生と2年生に対して各生徒の学習実態や学習効果の自己評価に関する聞き取り調査を実施するなど,本格的な学習効果分析を行う上での準備的な取り組みを本年度中に進めることができた。また,愛知教育大学高等学校専攻理科専修1年生を対象とする科目「力学」における形成的アセスメントの実践に関する取り組みを,米国物理学会の3月年次総会で報告した。
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今後の研究の推進方策 |
(1) これまでの研究において開発されたパフォーマンス評価の枠組みを愛知県立A高等学校3年生科目「物理」に適用して,3年間を通じた高校物理の観点別評価への実装を完結する。また,実践の取り組みを振り返り,改善点を見出す。 (2) 愛知県立A高等学校の生徒と愛知教育大学の学生を対象にして,形成的アセスメントの実践に関するアンケート調査ならびにインタビュー調査を実施して,その調査結果に基づいて学習成果の分析を行う。
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