研究課題/領域番号 |
22K02960
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
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研究機関 | 上越教育大学 |
研究代表者 |
桐生 徹 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (20713259)
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研究分担者 |
大島 崇行 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (60824224)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 授業分析 / 遠隔研修 / ICT / 授業参観 / ビデオ映像 / ICT活用 / 学校現場の授業研究 / 教員養成研修システム / 授業力向上 / コロナ禍 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の中核的な問いは,「熟達教員の授業と初任教員の授業が同期した中で,熟達教員の授業中の行為から初任教員の授業内で省察を行い授業力向上する研修は組織できないのか」である。コロナ禍により密を避けるために授業研究会をインターネット配信されている。このとき,配信される授業映像の課題克服に向け「授業の映像を様々な参加態度の参加者に対応できる映像撮影システム構築」と初任教員の授業力向上に向け,熟達教員と同期して授業を実施する「授業の中で初任教員の省察を自覚させ促す教員養成研修システム構築」を目的に,新型コロナ禍に揺れる学校現場へ、授業研究の新しい形態とICT機器の使用提供に対する意義をもつ。
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研究実績の概要 |
本研究の中核的な問いは,「熟達教員の授業と初任教員の授業が同期した中で,熟達教員の授業中の行為から初任教員の授業内で省察を行い授業力向上する研修は組織できないのか」である。そして,「授業の映像を様々な参加態度の参加者に対応できる映像撮影システム構築」と「授業の中で初任教員の省察を自覚させ促す教員養成研修システム構築」の2点を通して研究を推進する。 令和4年度では,初任者と熟達教員が遠隔で同時に授業を実施できるシステムを考案し,小学校理科の授業で研修会を計画し,実施した。その結果,このシステムの良さと改善点を洗い出すことができ,これについては,学会発表を行った。また,学会発表により指摘を受けた点を考慮し,再分析を試みたところ,査読論文として投稿するに至っている。 『問い』の達成のために,様々な参観態度の参加者が満足できる映像撮影システムの構築に向け,コロナ禍において小・中学校で実施した授業公開でのビデオ映像の質的な内容分析を実施した。その結果,4つのタイプに分類することが明らかとなった。この4タイプのビデオ映像を視聴した授業参観者が,どのような気付きを示すのかを明らかにするために,まず,条件を統一して4つのビデオ映像を制作した。その映像を同一の参観者に視聴させ,ビデオ映像に対する気付きをデータ化し分析をしている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和4年度では,遠隔による研修システムの実施と分析であり,どちらも達成することができている。また,ICT機器による授業映像の記録と,その映像の分類化を行っている。この分類に従い,ビデオ映像から参観者がどこに着目し,映像から授業を読み解いているのかを明らかにした。 この現状は,研究の内容を見通しICT機器を一括で購入した点が大きい。そのため,ビデオ映像の分析を実施することができた。 以上から,年度毎の成果目標は,達成している。
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今後の研究の推進方策 |
授業ビデオ映像の内容分析については,学会発表と論文により,本年度中に発表を行う。また,内容分析に用いた授業ビデオを視聴する教員の視聴の観点を明らかにするため,教員と初任者に視聴をさせ,その視点の異なりを分析する。 また,遠隔実施による初任者と熟達教員の研修システムは,実践を通し,その利点をまとめる。
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