研究課題/領域番号 |
22K02975
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
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研究機関 | 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基盤整備センター) |
研究代表者 |
半田 純子 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基盤整備センター), 能力開発院, 准教授 (90531301)
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研究分担者 |
菊池 拓男 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基盤整備センター), 能力開発院, 教授 (20744775)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | グローバル型熟練技能 / 汎用スキル / 技能五輪国際大会 / レジリエンス / 熟練技能者 / コンピテンシー / コミュニケーションスキル / 職業訓練 |
研究開始時の研究の概要 |
「グローバル型熟練技能」とは,ものづくりやサービスのグローバル化が進展する中での新たな熟練技能の形であり,これまでの長い時間をかけ単一の技能に専門的に熟達していくのではなく,短期間で複合的スキルに熟達していくことが求められる.本研究の目的は,このグローバル型熟練技能の熟達化に大きく影響を与える汎用スキルを技能五輪国際大会代表選手の模範事例からマイニングして熟達指標とともに標準化し,それらを実装したこれまでにない職業訓練プログラムを開発,その有効性を技能五輪国際大会代表選手の強化訓練で実証することである.
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研究実績の概要 |
グローバル型熟練技能とは,ものづくりやサービスのグローバル化が進展する中での新たな熟練技能の形であり,これまでの長い時間をかけ単一の技能に専門的に熟達していくのではなく,短期間で複合的スキルに熟達していくことが求められるようになった. そこで本研究では, グローバル型熟練技能の熟達化に大きく影響を与える汎用スキルを技能五輪国際大会代表選手の模範事例からマイニングして熟達指標とともに標準化し,それらを実装したこれまでにない職業訓練プログラムを開発,その有効性を技能五輪国際大会代表選手の強化訓練で実証することを目的とした. 令和5年度は,アンケート結果と技能五輪国際大会の結果を紐づけた分析を実施した.具体的には,グローバル型熟練技能の熟達化に大きく影響を与える汎用スキルとして, レジリエンスに着目し, 令和4年度に収集したレジリエンスのアンケートのデータと令和4年度に開催された国際大会特別開催の結果を紐づけ, 分析を行った. その研究結果を教育工学会の研究会で発表を行った. しかしながら, 国際大会に出場する選手内でのメダル獲得者とメダルを獲得していない選手での検証は, サンプル数が少ないこともあり, 統計的に検証したところ, 有意差は認められなかった.言語調査では, TOEIC speaking Testを実施する予定であったが, 選手の英語力がTOEIC speaking Testでは, 評価できるレベルでない傾向にあることからTOEICL&Rで実施することとした. 令和5年度は, 英語研修で, TOEICのL&Rの受験を盛り込み, 研究協力を依頼し, 7名のデータを取ることができた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和4年度の第46回技能五輪国際大会は当初,上海で開催される予定であったが, それがコロナウイルス感染症の影響で延期になり, 特別開催ということで, 予定より送らせて日本を含む15カ国で令和4年9月から11月にかけて分散開催となった. 当初の研究計画では, 令和4年度の国際大会で, 全63 職種のうち, 対象職種は実施される6つのセクタから均等に対象選手を抽出し, 日本選手60 人, 海外選手300人の計360 人程度からデータを取得する予定であった. しかし, 急遽, 特別開催となったため, 1年目から計画通り進められず,日本人の選手とエキスパートにアンケートの回答協力の依頼をして, データの取得をすることとした. しかし, 技能五輪国際大会の参加者は, 特別開催による急な変更への対応で時間的にも精神面でも厳しい状況となり, あまり多くの参加者にアンケートの回答協力をしてもらえなかった.
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今後の研究の推進方策 |
本研究の問いは,3つで①グローバル型熟練技能に影響を与える汎用スキル,②汎用スキルと専門スキルの熟達度の関係, ③短期間で熟達を可能とする職業訓練プログラムを明らかにすることである. ①と②では, 国際大会の開催方法の変更により, 日本選手のレジリエンスとして, 実施し, 検証した. 令和6年度内で職業訓練プログラムの開発と検証まで行う計画であるが, まずは, グローバル型熟練技能に影響を与える汎用スキルを明らかにして検証したい. 秋の技能五輪国際大会を待たずに進めるには, 技能五輪国際大会の各職種の職種定義から汎用スキルを検証し, 共通するスキルからスキルセットを作成していくという方法で検討する.
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