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専門の学修につながる英語専門語彙指導モデルの構築と検証

研究課題

研究課題/領域番号 22K02992
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09080:科学教育関連
研究機関大阪医科薬科大学

研究代表者

スミス 朋子  大阪医科薬科大学, 薬学部, 教授 (50402988)

研究分担者 山下 直子  香川大学, 教育学部, 教授 (30314892)
野口 ジュディー津多江  神戸学院大学, グローバル・コミュニケーション学部, 名誉教授 (30351787)
天ヶ瀬 葉子  大阪医科薬科大学, 薬学部, 准教授 (90550822)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード専門語彙 / 医療 / カタカナ / 専門教育 / 英語教育
研究開始時の研究の概要

本研究では、科学を広範囲に学習する医学・薬学系の英語専門用語とカタカナ専門用語の関連性を明らかにし、専門の学修につながる効果的な英語専門語彙指導モデルの構築を検討する。主な資料として、基礎教育で用いられる化学や生物などの和文教科書から科学系学習者に必要な英語専門用語とカタカナ専門語を抽出し、それらの語形(発音と語構成)と意味を中心に分析して専門語彙指導項目を選別する。そして専門と英語の知識の結びつきも分析し、選別した指導項目の優先順位の検証を行うことで実践的な指導法の確立を目指す。

研究実績の概要

2023年度は、大学の低学年向けの専門科目で用いられる化学系の教科書に出てくるカタカナ語と英語を抽出してデータベース化し、語構成と意味を中心に分析を行った。利用した教科書は、Organic Chemistry, T. W. Grah Solomons et. al.で、日本語翻訳版の『ソロモンの新有機化学』の本文とインデックスからカタカナ語を抽出し、日英専門語彙のデータ分析を進めた。具体的には、まず、教科書からカタカナ語と対応する原文の英語表現を抽出し、各語の文章全体で用いられる頻度を算出した。そして、カタカナ語を単語と複合語に分類し、さらに外来語、固有名詞、単位や和語などのカタカナ表記等の種類に分類し整理した。重要語彙であるインデックスの中のカタカナ語に関しては、元になった用語の語源(英語、ドイツ語他)も借用された年代別に分類した。また、使用頻度の高いカタカナ語に関しては、対応する英語と発音が大幅に異なるものを抽出して分析した。
データベース構築作業と並行して、薬学生対象にカタカナ語と英語専門用語習得についての予備調査も実施した。2022年度に引き続き低学年の学生を対象にカタカナ語の対応を持つ専門用語と対応をもたないものの聞き取りの理解度を比較した。また、語彙知識のレベルによってカタカナ語の理解度も変化するか調査を行った。ベースとなる語彙サイズテストは、VST-NJ8(新JACET8000に基づく日本人英語学習者のための語彙サイズテスト)を用いた。さらに、専門用語の語義の習得において発音指導の効果を測る調査も行った。
研究成果の一部は、2023年、Journal of Medical English Education (Vol.22 No.2)及び2024年、第1回タイ国日本語教育国際シンポジウムで発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2022年度の作業が遅れていたため、2023年度は、当初の計画よりやや遅れてのスタートとなった。化学系の教科書のデータベース構築やカタカナ語に関する理解度の調査を進めているところであるが、さらなるデータの整理や分析も必要となるので、次年度に引き続き行いたい。

今後の研究の推進方策

3年目の2024年度は、これまで作業を行った生物・化学系の教科書と薬剤師国家試験のカタカナ語データベースの分析を進める。特に、3種類のデータを比較し、共通点と相違点を分析する。さらに、データベース化しているカタカナ語に対応する英語のうち、英語と日本語の発音が異なる用語を選別し、学習者にとって発音が難しいものを抽出する。
また、2024年度に、事前事後テストなどを実施して学習者の発音知識や習得に関する調査も引き続き行う。最終年度には、調査結果をもとに、分野別にカタカナ語も含めた英語語彙指導の優先順位を精査して指導項目選択し、学生からのフィードバックも得ながら指導モデルを検討する。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Acquisition of the meanings of medical terms with katakana counterparts2023

    • 著者名/発表者名
      Tomoko Yamashita Smith, Yoko Amagase, Naoko Yamashita, and Judy Noguchi
    • 雑誌名

      Journal of Medical English Education

      巻: 22, No. 2 ページ: 64-67

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] 大学の化学の教科書にみるカタカナ語の使用の分析2024

    • 著者名/発表者名
      山下直子、スミス朋子
    • 学会等名
      第1回タイ国日本語教育国際シンポジウム
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] カタカナ語の対応がある医療専門語彙の発音の学習2023

    • 著者名/発表者名
      スミス山下朋子、天ヶ瀬葉子、山下直子、野口ジュディー
    • 学会等名
      2022年度 大学英語教育学会(JACET)関西支部大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 英語医療専門用語指導における発音指導の重要性の検証2023

    • 著者名/発表者名
      天ヶ瀬葉子、スミス朋子、神前陽子、堀朋子、村木美紀子、野口ジュディー
    • 学会等名
      日本薬学会第143年会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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