研究課題/領域番号 |
22K02995
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
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研究機関 | 佐世保工業高等専門学校 |
研究代表者 |
茂木 貴之 佐世保工業高等専門学校, 技術室, 技術専門職員 (00399263)
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研究分担者 |
南部 幸久 有明工業高等専門学校, 創造工学科, 教授 (00228115)
吉木 宏之 鶴岡工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (00300525)
佐竹 卓彦 佐世保工業高等専門学校, 電気電子工学科, 助教 (00504523)
川崎 仁晴 佐世保工業高等専門学校, 電気電子工学科, 教授 (10253494)
須田 義昭 佐世保工業高等専門学校, その他, 特命教授 (20124141)
出口 米和 群馬工業高等専門学校, 物質工学科, 教授 (20300535)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 実験実習 / 遠隔授業 / 学び直し |
研究開始時の研究の概要 |
コロナ禍による教育形態の変容により、高等教育機関ではほぼすべての学習分野で“オンライン授業”が導入されている。通常の“座学”では、ICT関連ソフトやハード機器は開発が進み、教員のスキル向上も相まって、質・量ともに飛躍的に進歩した。一部では「いつでもどこでも繰り返し」受講できるため、対面以上の効果・評価を得た科目もある。一方、実験実習に関しては、オンラインでは技術伝達に限界があるため、その教育効果は対面より小さく評価も低い。本研究では、医療の現場で使われているICT技術と、最新のVRシステムを組み合わせることで、オンラインでも対面型と同等以上の効果の遠隔実験実習システムの開発を行う。
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研究実績の概要 |
自宅などの実行位置以外の場所から、スマートフォン等のIoTを利用して、遠隔で学生実験に参加できるシステムの構築を始めた。この実験を行うために、現在使用している学生実験装置のうち、どれを改造するかを選択した。本年度は、その装置を加工する予定であったが完成できなかった。しかしICT機器組み込みのための情報収集や単体での動作確認までは行うことができた。また、その間に現状の遠隔授業や遠隔実験でどのような点が問題となっているのかを明確にするために学生に対してアンケート調査を行った。さらに、実験をイメージした動画作成を行い、佐世保高専の学生に試聴してもらった。これらのアンケート調査および視聴の感想から、この遠隔学生実験の問題点の洗い出しを行うことができ、十分な準備を行うことができた。次年度は学生実験装置を完成させ、総合的な試験運用を行いたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
概要にも記載したように、遠隔実験に必要な映像配信やICT技術を活用した遠隔操作、VRに関するアプリ開発など個々の情報収集・技術の習得までは十分に行うことができた。一方これらに必要以上に時間をかけたため、実際の学生実験装置の作成や総合的な試験運用ができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの研究成果として、遠隔実験に適した実験テーマを選定し、必要な機器や技術の習得を行うことができた。本年度は、学生アンケート結果を参考にしながら、対象実験テーマのより具体的な選定、遠隔操作のためのIoT機器の動作試験、遠隔操作のためのインターフェース(アプリケーション)選定をしっかり行い、早期に総合試験を実施する。検証実験を行い、再び学生(被験者)アンケートを行うことで遠隔実習の効果を検証する。また、共同研究者に依頼して、他の高専からも実験に参加していただき、遠隔実験の完成度を向上させる。
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