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空間認識力育成のための結び目教材の効果検証とカリキュラム構築

研究課題

研究課題/領域番号 22K03002
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09080:科学教育関連
研究機関大阪教育大学

研究代表者

柳本 朋子  大阪教育大学, 教育学部, 教授 (70159771)

研究分担者 東尾 晃世  大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (10804908)
岩瀬 謙一  大阪電気通信大学, 共通教育機構, 准教授 (70827906)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワード空間認識力 / 結び目 / 小中学生 / カリキュラム / 効果検証 / 空間認識
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は,空間認識力育成をめざした結び目教材の開発とその教材の有効性を検証し,結び目を教材とした空間認識力育成のためのカリキュラム構築を図ることである.
小学校中学年においては立方体よりも3交点程度の結び目の方が図表現しやすいという先行研究の成果をもとに,空間図形としての “結び目” を “図表現すること” を豊富に取り入れた結び目の数学の教材を開発し,授業実践を通して空間認識力育成の効果検証を行う.またそれをもとに,小学校低学年段階から中学校段階までのカリキュラムの構築を図る.

研究実績の概要

本研究の目的は、空間認識力育成をめざして、結び目を題材とした教材開発を行い、その効果検証を行うこと、また、それをもとに小学校低学年段階から中学校段階までの結び目教材によるカリキュラム構築を図ることである。
令和5年度は令和4年度の研究をもとに、以下を中心に取り組んだ。
一点目は、小学校段階での結び目の教材選定とカリキュラム設計についてである。公立小学校4年生、6年生を対象に教材を策定し、授業実践を行なった.結び目図から交差点の上下を読み取り、ひもの一部を動かす様子をイメージし、図表現できるようにすることを目的とした授業実践について、児童の様子を分析した。具体的には、複数の交差点をもつほどける結び目について、結び目図だけをもとに一部を変形していく様子を図で表しながらほどいていく活動を行った。その結果、4年生6年生とも3交点程度のほどける結び目図の変形についてはそれほど困難でなくできることが分かった。6年生では、交差点がさらに多い結び目の図について扱ったがそれほど容易ではなかったた。扱う結び目の検討、教具の工夫、適切な学年を今後検討する必要があることが分かった。
二点目は、中学校段階での結び目の教材選定とカリキュラム設計についてである。公立中学校1年生を対象に、現実事象の結び目によるモデル化と問題解決を行った。これについては、現実事象から結び目のモデル化へのスムーズな指導の流れとそれによる生徒のスムーズな問題解決への流れを確認することができた。さらに続いて、小学生と同様に複数の交差点をもつほどける結び目について、結び目の一部を変形していく様子を図で表しながらほどいていく活動を行った。その結果、小学生よりもよりスムーズに活動する生徒が多いことが分かった。
また,以上に関連した内容について学会発表を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

小中学生のための教材の策定、授業実践を進めることができ、それに関連した学会発表を行なうことができた。

今後の研究の推進方策

今年度の実践をもとに、カリキュラム設計のための小中学生の教材の策定をすすめ、効果検証をすすめていきたいと考えている。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 2件)

  • [雑誌論文] 空間図形をとらえる力を育む手法としての図表現-結び目を活用して-2023

    • 著者名/発表者名
      東尾晃世
    • 雑誌名

      数学教育研究

      巻: 52 ページ: 1-11

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 空間図形指導への結び目の導入2024

    • 著者名/発表者名
      岩瀬謙一
    • 学会等名
      2024年度数学教育学会春季年会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] A Study on Students Discovery Process in Spatial Topology2024

    • 著者名/発表者名
      K.Iwase
    • 学会等名
      15th International Congress on Mathematical Education
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 空間図形をとらえる力の育成-結び目を活用して-2023

    • 著者名/発表者名
      東尾晃世・柳本朋子
    • 学会等名
      日本数学教育学会 第105回全国算数・数学教育研究(青森)大会,
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] Teaching knot theory in primary and secondary schools in Japan2023

    • 著者名/発表者名
      T.Yanagimoto, K.Iwase, A.Higashio
    • 学会等名
      Innovation and Creativity in Mathematics Teachin Ⅳ, One-day conference for Mathematics teachers, Swansea University,
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 空間図形の教材としての結び目―観察してかく,想像してかく―2023

    • 著者名/発表者名
      東尾晃世・柳本朋子
    • 学会等名
      日本教材学会 第35回研究発表大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 空間図形の観察について(3) 結び目の観察と図表現を通して2022

    • 著者名/発表者名
      小山真佳,東尾晃世, 柳本朋子
    • 学会等名
      第104回全国算数・数学教育研究(島根)大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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