研究課題/領域番号 |
22K03010
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
清水 真紀 東邦大学, 薬学部, 助教 (40287545)
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研究分担者 |
五郎丸 美智子 東邦大学, 薬学部, 准教授 (60206315)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 学校保健 / 学校薬剤師 / 養護教諭 / 調査研究 / 動画教材 / PowerPoint教材 / くすり教育 / 食物アレルギー教育 / 睡眠 / スマートフォン / 思春期指導 |
研究開始時の研究の概要 |
学校薬剤師(学薬)は環境衛生検査や医薬品等の管理指導に従事してきたが、2009年度以降は、職務執行の準則の中に健康相談や保健指導に従事することが加わっている。しかし、基本的に個人で活動しているため、学校現場の健康保健教育に関わる要望を集約するシステムが無い。そこで本研究は、まず学校保健の要望のうち学薬が解決可能な課題を調査する。次に生徒児童および学校教職員を対象とした学校保健に役立ち、どの学薬も利用可能な、プレゼンテーション資料と教材の作成を行う。そして学薬の教育方法を研究・開発し、学校保健に還元する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、学校薬剤師を教育し学校現場に還元することができるプログラム開発、教育ツール開発である。令和4年度に実施したアンケート調査(千葉県船橋市立小学校・中学校・特別支援学校・高等学校85校の,学校長・養護教諭(二名在籍校ではそれぞれ)・体育主任・保健主事・理科主任・栄養教諭(栄養士)、および、同85校の学校薬剤師を対象とする「学校保健に関する困りごと調査」)の結果をもとに、扱うテーマを選定した。令和4年度に動画とPowerPoint教材を作成した2つのテーマ、「生活習慣(睡眠)」と「スマホ・ネット・ゲーム依存」について、リーフレットを作成し、船橋市内のすべての市立中学校と特別支援学校に各1学年分ずつ配布した。また、船橋薬剤師会所属の船橋市と鎌ヶ谷市の市立学校学校薬剤師と、船橋市以外の葛南地域(習志野市、八千代市、市川市、浦安市)の市立中学校と特別支援学校に、リーフレットのサンプルを配布し、生徒への配布希望の連絡があった学校宛に希望数のリーフレットを送付した。 アンケート調査対象だった薬剤師会、学校、教育委員会からの依頼で、「生活習慣(睡眠)」をテーマに講演(鎌ヶ谷市学校薬科研究協議会、1000か所ミニ集会、船橋市学校保健研究発表会)を行った。令和4年度に作成したPowerPoint教材を用いて講演資料の準備を行うことが出来、講演の導入部では作成した動画教材を用いることが出来たため、これら教材は、学校薬剤師が講演・授業を行う際に利用可能であることを示した。 今年度は新たに「くすりの正しい使い方」「食物アレルギーとエピペン」について、動画教材を作成した。令和4年度に作成した教材は中学生対象であったため、小学生対象の教材に対する要望が大きかったことから、まず小学生対象の教材を作成した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和4年度に実施した調査研究の結果から、作成する教材のテーマを6つ選定し、それぞれ中学生用と小学生用の2種類、「月経(生理)・生理痛対応」については女子用・男子用・男女用(小学校)、男女用(中学校)の4種類を作成することを計画した。しかし、令和5年度に取り組んだ「くすりの正しい使い方」「食物アレルギーとエピペン」については、動画作成の元となるPowerPoint教材の作成、動画のナレーション原稿の作成段階において、議論は活発でありながらも進展が難航し、時間を要した。 令和4年度・5年度で作成した教材は4つのテーマ・4種類であった。令和5年度に作成した2つのテーマについては、令和6年度に動画を完成させ、リーフレットを作成する。
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今後の研究の推進方策 |
各学校の学校薬剤師宛に郵便等を送付することで学校薬剤師に働きかけを行ったが、学校薬剤師は学校に常勤する職員ではないため、送達が難しかった。薬剤師会を通しての送付も依頼しているが、主に個人情報管理の問題から、個々の学校薬剤師に連絡を取ることは難しい状況にある。学校宛に送付する際、学校薬剤師が学校を訪問する機会に手渡しできるよう、時期を見計らって行う。 研究内容や研究成果(教材)を公開するwebページを開設しているが、これまではアクセス向上の方策を特に講じていないため、専門家に依頼することも検討したい。
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