研究課題/領域番号 |
22K03032
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10010:社会心理学関連
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
竹橋 洋毅 奈良女子大学, 人文科学系, 准教授 (70583871)
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研究分担者 |
豊沢 純子 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (90510024)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 動機づけ / 目標 / 共有的リアリティ / 基本的心理欲求 / 真実 |
研究開始時の研究の概要 |
これまでの動機づけ心理の研究では、目標達成の価値や自信が動機づけを主に規定するとされてきた。近年、自分が正しい方向に進むことができているという「真実」の感覚が動機づけを規定する第三の要因だと見なされ始めている。本研究では、この視点に基づき、「自分の目標が周りから受け入れられている」という共有的リアリティ感覚が真実の感覚を高め、目標追求への動機づけを高めるという仮説について検討する。また、自分の目標が周りから受け入れられていないと感じる状況で、人々が共有的リアリティの構築に向けてどのような行動を起こすかについても探索する。以上により、人々が目標を前向きに追求するための心の基礎の解明を試みる。
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研究実績の概要 |
本研究は、共有的リアリティ形成が動機づけの要因として作用する可能性を検討するものである。本年度は、共有的リアリティによる動機づけと弁別すべき概念として、社会的圧力としての規範の動機づけに着目し、社会心理学系の学会・研究会および学校現場での情報収集を行った。その結果、後者の規範については研究がなされ注目されているが、前者については注目されていないのが現状であった。また、情報収集のなかで、Higginsらの研究グループ(Elnakouri et al., 2023)の道具的他者との共有的リアリティの論文を発見し、そことの共通性と差異について検討した。さらに、共有的リアリティによる啓発手法として位置づけられる、協働規範アピール研究の成果について学会発表を行った。協働規範アピールは、規範情報アピールや統制アピールよりも、内発的関心を高めやすいことが示された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
情報収集は順調であり、調査の準備を進めることができている。研究成果についても学会等で発表している。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は、共有的リアリティ形成による動機づけが規範による動機づけとは独立の効果をもつことについて検討する、インターネット調査を企画・実施する。また、協働規範アピール研究についても引き続き検討していく。
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