研究課題/領域番号 |
22K03057
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 東北福祉大学 |
研究代表者 |
庭野 賀津子 東北福祉大学, 教育学部, 教授 (30458202)
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研究分担者 |
田邊 素子 東北福祉大学, 健康科学部, 准教授 (30513618)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | fNIRS / 顔表情認知 / 脳機能計測 / マスク着用顔 / パーソナリティ特性 / 生理的反応 / 心理的反応 / 脳活動 / 心理特性 / 脳反応 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、呈示する顔部位を限定した顔(顔上部〈目と眉〉または顔下部〈口元〉)から表情を認知する際、①表情認知の正確さや認知にかかる反応時間と脳反応に個人差があるか、またその個人差は心理特性や性差の影響を受けるか(脳反応と心理特性・性差)、②顔表情を読み取る訓練の前後で表情認知時の脳賦活は変化するか(表情認知訓練による脳の可塑性)、という2点を明らかにする。脳賦活の測定には、fNIRSを、心理特性の検査には、基本的な性格特性を表すとされる5因子人格検査の日本版NEO PI-Rと、共感性やコミュニケーション能力を反映するとされる情動知能を査定する日本版EQS情動知能スケール等を用いる。
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研究実績の概要 |
人の顔表情は感情や体調などの内的情報を表すため、相手の顔表情を認知することは相手を理解し円滑な社会的コミュニケーションを築く上で重要である。本研究の代表者はこれまで、人の顔表情を認知する際の脳反応と性格特性との相関や、若年成人の乳児顔表情に対する脳反応の保育体験前後の変化を明らかにしてきた。本研究では、脳機能計測により顔上部または下部の表情認知の脳反応を計測して心理特性や性別との相関を調べ、表情認知における顔の部位の影響と、表情認知の個人差に関連する要因を解明することを目的としている。 令和5年度は、被験者を50名程度リクルートし、NIRSを用いた脳機能計測の実験と、心理測定を実施し、予定どおりデータを取得することができた。現在、それらのデータを解析し、研究成果を公表するため、論文発表および学会発表の準備を進めているところである。また、研究成果の一部は既に論文としてまとめ、査読付きの学術誌への掲載が決まっており、また、令和6年度の学会発表も採択されている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定通り、50名程度の研究参加者をリクルートして集めるとともに、NIRSを用いた脳機能計測や心理測定を含む実験を実施することができた。研究成果を公表するための論文作成及び学会発表をするに十分なデータを得ることができた。次年度はそれらのデータを解析し、論文の執筆と学会発表の準備に取り組むため、データの解析を進める。研究成果の一部は既に論文としてまとめ、査読付きの学術誌への掲載が決まっており、また、令和6年度の学会発表も採択されている。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度に得られた実験データおよび心理測定のデータを解析してまとめ、研究成果公表のため論文発表および学会発表を予定している。データの一部は既に令和5年度に論文発表をしており、さらに令和6年度の学会発表に採択されている。
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