研究課題/領域番号 |
22K03059
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
吉武 尚美 順天堂大学, 国際教養学部, 准教授 (40739231)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | SNS依存 / 応用行動分析 / 取り残され不安 / オフラインサポート / オンラインサポート / つながりの意識 / オフラインでのサポート / オンライン上のサポート / SNS問題利用 / 児童思春期 |
研究開始時の研究の概要 |
スマートフォンの普及と共に,心身の健康や学業,社会生活に支障が出るほどSNSに夢中になる,いわゆる“ハマってしまう”中高生が増えている。SNS依存の予防と介入は教育臨床心理学における喫緊の課題であるが,我が国の知見は記述的段階に留まり,問題利用に至るプロセスやリスク/防御要因の解明には至っていない。 本研究はSNSにハマる現象について「心理社会的要因→SNSの問題利用→適応への影響」という仮説モデルを検討し,子どもたちのSNSの問題利用傾向の予防と改善方法の提言を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は中高生のSNS依存のメカニズムの解明にある。SNSに依存するプロセスを理解するため、「先行要因→行動→結果」という応用行動分析の枠組みを用いて仮説を構築した。すなわち先行要因として心理社会的状況 (取り残され不安、オンライン/オフラインでのソーシャルサポート) がSNSの問題利用(行動)に影響を与え、結果として精神的健康や社会的適応に帰結すると考えた(結果)。とくにSNSのもたらすポジティブな影響としてつながりの意識の高まりを実証的に明らかにすることに焦点を当てている。 2023年度は,1年延期となっていた中高生対象のグループインタビューをオンラインで実施できた。質的分析により、SNSの依存のプロセスについて探索的な検討を行った。SNSを使うことが日常化し、通知が契機でアクセスすることになり、SNS利用行動には心理的反応やセルフモニタリング、親の統制が影響しており、生活への影響としては交流の拡大や一体感といったポジティブな側面と、勉強不足や出費増などのネガティブな側面があるとともに、寝不足や視力低下といった身体的な事態が生じてることが明らかとなった。さらに、当初の予定通り高校生対象のウェブ調査を実施し、オンラインサポートの程度を尋ねる尺度の日本語版の妥当性検討ならびに心理的適応におけるオンラインとオフラインのサポートの効果を比較検討した。 現在2024年度に実施する予定の中高生対象の質問紙パネル調査の協力校をリクルーティングしている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画立案,倫理的配慮,サンプリングなどの準備のため、2022年度に実施を予定していたオンライン・インタビューは1年遅れの2023年6月に実施となったが、その後ウェブ調査は予定通り実施できた。2024年度に実施予定の質問紙調査の協力校を2023年度中にリクルーティングする予定であったがまだ集めきれていない。しかしながら予定通り実査予定である。
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今後の研究の推進方策 |
中高生のSNS依存のメカニズムを明らかにするため,オンライン・インタビューで得られた結果をもとに仮説モデルを構築し、実証的に検討を行う。中高生に短期縦断質問紙調査を実施し,仮説モデルの検証を行う。翌2024年度には中高生対象に短期縦断調査を予定しており,因果関係を明らかにすることで真のメカニズムの解明に迫る。
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